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紫式子日記

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芥川賞『沖で待つ』絲山秋子






講談社のES進まないから気分転換に読んじゃった。

芥川賞。



しんみり沁みいる系の話です。

んで、男女の友情モノ。

中でも同期入社の絆、のようなもの。



男友達がやたら多い身としては、シメの部分なんかに共感持ったりもしました。

そしていちお就活中だから、「仕事仲間ってこんなもの」というのを一足早く教えてもらった気分。



正直、インパクトがそんなにある話ではありません。

ですが、設定や回想の挟み方などがけっこう大胆で、「ざらり」とした違和感のようなものを覚えます。

その「ざらり」で好き嫌いが分かれる作品じゃないかな。

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『Peter’s choice―ピーターが選択してきたこと』



Peter’s choice―ピーターが選択してきたこと
Peter’s choice―ピーターが選択してきたこと




表紙のバービーピーターの可愛さにヤられ、買ってしまいました。

この人も年を経るごとに美しくなってくよね……

これは、そのキレイの秘訣がちょっとわかる本。



こだわりのコーディネート&ファッション小物の紹介があった後に、半生記と熱海の邸宅の説明が書かれています。

人生のどこをとっても充実そのもの

やはり「ホンモノ」は人を美しくするのだな……と再認識させられます。

そして何よりも、自由さ。

そうか、この人を彩るものは自由なんだ。思わず膝を打ちました。



「心地いい時間」と題されたパートは、そこまでとは雰囲気を変え、モノクロ写真にエッセイ風の文章が添えられています。

内容は、安らげる時間・感動するひとときや、生き方について思うところなど。



「もう、街で夜遊びはしたくない。

 飲めばどうせ酔っぱらって、あくる日は全部忘れちゃう。

 そういう生活は、25歳までにやり尽くしたよ。

 私にはもう、そんなムダな時間は残されていないの。」



「私もまた(父親のように)芸人として生きることを選んだのだから、

 ふつうの幸せは望まない。自分の人生に人を巻き込めない。

 だから結婚しようとは思わないし、家族を持とうとも思わない。」



「昔は恋に傷ついて、ボロボロになったこともあったけど、

 今はもう、好きな人がいたって影響はされません。

 人に動かされる人生だったら、役者なんかやってないよ。」



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『上海ベイビー』衛慧


上海ベイビー
上海ベイビー




近代中国文学のレポートでの題材にするために。

時間との兼ね合いもあったとはいえ、一晩で読破できました。



上海に住むウェイトレス兼作家・ココが、不能の恋人に心を満たされる一方、妻子あるドイツ人との情事に身を焦がすというのが、話の軸。

そしてそこに関わる、「上海らしい(と形容して良いのでしょう)」ちょっと煩雑で猥雑な脇役たち。



性描写に関して、本国では発禁になったらしいですが、日本では「ヌルい」方です。

感覚としては山田詠美と近いかな。

性交に「交感」とか巫術的なものを絡めるのは田口ランディぽいし。

いずれにしても、恐らく私が「好きそう」と思われるタイプの小説なんだろうなと思います。

確かに読みやすかったです。

でも新鮮味はというと、あまり感じられなかったですね。

結末もなんだか凡庸だし。



ただ現代上海の、古今東西有象無象、いろんなものがいっしょくたになって詰まっているような雰囲気を味わえます。

「解放後(と言うと言葉が歴史的すぎるのかな)」の世代(=新人類?)たちの価値観を知る資料のひとつにもなっているんじゃないかと。

日本で言うところの、高度経済成長期前/後みたいな断絶があるように思えました。

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『美輪明宏のおしゃれ大図鑑』


美輪明宏のおしゃれ大図鑑
美輪明宏のおしゃれ大図鑑




レポートも書かんと読破しちゃいました。

MOREの連載だったんですよね、これ。

上品清楚知的美しい生活の何たるかを美輪様がレクチャーしてくださいます。

ファッション指南から、美と愛・幸福を学べる映画&音楽のリコメンド、正しい「美男子」の在り方まで。



なんか、読んでて自分の生活が恥ずかしくなった。

そんな本です。

とりあえず部屋の掃除をしました(レポートは?;)。



自分の生活に反映させるだけじゃなく、戦前〜戦後の文化資料・入門編としてもヨイのでは。

表紙のレイアウトにも反映されているように、戦前のアール=デコ様式が大プッシュされていますゆえ。



私のお気に入りはp69の「美しい日本語会話例」と、p192の「今、愛でるべき男たち」です。

後者で木村彰吾がベタボメされているのにニヤニヤしちゃいました。

そして前者に倣って「ごめんあそばせ」とか言ってたら、すかさずいいリアクションをしてくださいませ


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『生協の白石さん』


生協の白石さん
生協の白石さん




思ったこと。

白石さんになったつもりでblogのレスとかすれば、後味の悪さは無くなるんだろうなぁということ。

私は割とキレっ早い方なのですが、しばらく白石さんを見習ってみたいと思います。

白石さん自身による後書が、いちばんじーんとします。

お母様、崎子さんておっしゃるのね。

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