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紫式子日記

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『ソドム百二十日』


ソドム百二十日
ソドム百二十日


パゾリーニ『ソドムの市』

原作ではあるのですが、

河出書房新社の文庫版で、

収録されているのは「序章」のみ。



気合入れていたので

肩透かしくらった気分です。

澁澤龍彦の文章は

スバラしかった
んで、

そのための買い物だったと思って。





しかたないからググってみて、

松岡正剛先生の「千夜千冊」

この本のことだけじゃなく

サドの生涯、後の研究など、

かな〜り詳しく書いてある。



どうやら、バタイユも

サドに触発されて

エロティシズム研究を

始めたらすぃ……。




……学問ってさー、

やろうとするヤツ、

本当にMだと思うんですよ。



どうやろうとしたってさ、

膨大な先達の

脈々と築かれてきた脈絡を

前に立ちすくむしかないじゃん。




とりあえず食指の動くところから

攻めていきたいとは思う。

思ってるだけ。




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『エロマンガ・スタディーズ』


エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門
エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門


いやすっげ。

スゴい。

スゴいしおもしろい。




題材はエロマンガなんですけど、

それを切りさばく理論手法がね。

欲張りなの。



メインとなる手法は

「ミーム(文化遺伝子)」

という考え方で、

例えば「手塚キャラの中性性」が

後の漫画家にも受け継がれる、

という視点。



そして、

「一度生じたミームは、

 盛衰こそすれ、

 決して消えない」。

だから今のエロマンガは

いろんな「要素」が多層的に含まれていて、

分類とかもしにくい。



また流通の事情や法規制、

さらに発表当時の世相なんかも

考えあわせた分析は社会学的



「ロリコン」「巨乳」「妹系」など、

ジャンル別に考察を進める第二章では、

露骨ではないものの

心理学的分析もなされます。



「エロマンガがどうこう」

っていうより、

「ある学術的視点で

 題材を分析するお手本」


みたいに仕上がってます。



もちろんエロマンガにも

詳しくなれますし、

自分が燃え(萌え)られるマンガと

そうじゃないマンガは

どこが違うのか、

なんて考察まで

自分でできるようになります。



あぁ、なんでもっと早く

読まなかったんだろ〜。




「ルサンチマン発、

 ミソジニー経由、

 レイプ着」⇒凌辱ネタ

とか、参考になりますた。

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古本屋ハシゴした


ワセダ生活5年目orzにして、

初めてきちんと古本屋を利用する。



探してたのは

ちくま学芸文庫『グロテスクの系譜』だったのに

なぜか手元にあるのはこの5冊。



●幸田文『包む』

今のところ、自分をごまかすところなく

「好き」と言える唯一の作家。



●マルキ・ド・サド作 澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』

『ソドムの市』の原作。

映画よりずっと少年少女の数が多くて、

たぶん内容も「ぉぇっ」てなる。



●磯山雅『J.S.バッハ』

なんか「ポリフォニー」とか「ジャズ」とか、

ゴシックとか現代にも絡められるかな、

と期待して買ってみた。



●佐藤達生・木俣元一『大聖堂物語』

酒井健以外のゴシック本も読まにゃあな、と購入。

カラー図版が多く、

視覚的に「ゴシック」を理解できる。

著者が建築史家と美術史家というコンビなので、

酒井よりも心情面・イデオロギー面への言及が少なく、

技術面、また「美術の役目の変遷」に

焦点が当てられている感じ。



●『芸術新潮』92年9月号「ナチスが捺した頽敗芸術の烙印」

エルンスト・バルラハや

『レニ』を観たこともあって、

「美意識」という観点からナチスを見れば

私にもちょっとはわかるんじゃないかな、

と楽観して

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マッハで今年を振り返る 〜文学編〜


不規則無計画な生活&性格は年の瀬でも変わらないよ!

唐突に今年を振り返りたくなったから、

めずらしくこーいうことやってみる。



まずは読書。

就職活動でフラストレーションたまってた

上半期の読書量がオカシかった。



今年の収穫は石田衣良センセ。

『娼年』にはじまって『スローグッドバイ』『空は、今日も、青いか?』等を拝読しました。



娼年 スローグッドバイ 空は、今日も、青いか?



岩井志麻子センセにも親しみました。

『ぼっけぇ恋愛道』は、サエない女子のバイブルと言い張ります。



魔羅節 ぼっけえ恋愛道―志麻子の男ころがし



中谷美紀のエッセイ本がたくさん出たのも、

個人的にはうれしい年でした。

このひとの文章はわかりやすくて読みやすい。

透明さを感じさせる清潔な文体が「いかにも」でステキです。

「インド旅行記」長くて読む気起きてないけどな



ないものねだり 嫌われ松子の一年 インド旅行記〈1〉北インド編


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『眼鏡Begin vol.1』


「『メガネオタク』はいいですけど、

『オタクメガネ』はイカンですよね」


某おしゃれ系メガネ男子

眼鏡Begin vol.1
眼鏡Begin vol.1 (1)


男性誌『Begin』の別冊でありますからして、男性向けなのですが。



だから我々女子のための萌え写真とかはなく



ブランドの説明とか



「似合うメガネの選び方」とかが



メインコンテンツなのですが、





みょーに、ときめきます。





レイアウトとかのストイックさが押し付けがましくなくて、

逆にいいのかもしれない。

よくわかんないけど。



最後に、アラン・ミクリの名言を。



「近視であってもセクシーであるべき」

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