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紫式子日記

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『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏』中公新書



私にしては珍しく、新書を新書で買った……
ブクオフで、じゃなくてね。

私の中では今年度最高ヒットかな?
これはまじ素晴らしい本です。

まず、新書という媒体の性質をわかっている。
初心者にもわかりやすく、かつ、
情報量がいい塩梅で好奇心を満たしてくれる。
「クラシック好きだけどバッハしか聴かな~い
 世界史もよっくわっかんな~い( ・∀・)アヒャ」
みたいな私レベルのクラシック好き?に丁度よかったです。

そして「音楽史」だけを追うのではなく、
当時の世相・思想と絡めて論じられている。
バッハなどに見られる、
神だけを信じていればよかった時代の単一主題。
「個」が重視されるようになった
ロマン派の時代は主旋律のみが目立つ形式。
進歩史観に基づく、ベートーヴェンらの
クライマックスが盛り上がる形式。
進歩史観が敗れた後の、竜頭蛇尾な
『ツァラトゥストゥラはかく語りき』形式。。。等々。

市民社会が始まった時代から、
音楽は消費物だった、とかね。
「今の若いもんは!!!」
とか無知な怒りを抱いていた自分がハズカシイ。

筆者の先生は、「西洋音楽史概論」みたいな
通史の授業を受け持っていたらしいですね。
それで専門以外の時代の音楽についても勉強し、
受け持たなくなった今、その通史の感覚を
忘れないうちに書いておこう、と記したのが
この本だったらしいです。
うちの教授陣にも学ばせたいわ、この姿勢。
概論の授業で専門分野だけ深く狭く喋りやがって!!!


これはホント、良書です。
読みながら、実際の曲を聴いて確認したくなります。

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雑誌『hon-nin vol.04』


しょこたんの漫画が載ってたから立ち読み。

なんや知らんが原作付きらしい。
しょこたんの好きそな「ちょいエロ・ちょいグロ」ですた。
本当に怖いホラー漫画っていうより
ホラーの絵柄を借りたホラー(風)漫画って感じ。
『エピルちゃん』のノリを思い出した。

しかし、、、
この人ってガチでそれなりの画力あるからスゲーよな。
最近はフォトショも使いこなせるようになったらしい。
時東ぁみはオタクに媚びた企画としてあの在り様なのだろうが、
しょこたんは素でオタクがアイドルをやっておるので凄まじい。

日本国民が「アキバ」「メイド」など
オタク文化に興味を持ち始めたときに現れ、
「オタク文化の一部」として脚光を浴びはじめたが
いまやすっかり「しょこたん」としてキャラが立っておる。
まさに時代が求め時代に愛されたあいどる。
しょこたんの名は平成史に刻まれるであろう

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『美輪明宏という生き方』


移転1発目のエントリー。どきどき。

あんまり話題に上ることのない本ですが、
美輪様による「正典」ではないからですかね??

確かに雑誌掲載コラムの再録があったり、
それゆえ筆者によって長短あったりして
本として全体のバランスがとれていない
というのは否めません。

ですが、宗教史・異性装・文化史など、
アカデミックかつ多角的に
「美輪明宏という事象」
分析されている文章もあり、
それらの手法・方法論は
美輪様に限らず
いろんな現代文化の分析
応用できるんじゃないかなぁ、と。

まぁもちろんこれを
森村泰昌研究に役立てよう
としているのは、言うまでもない。

あ、今オニアツい野ばらちゃんの
エッセイも載ってましてよwww

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『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン


ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット
ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット


すっごい今更なんだけど、
みんなが薦めるから読んでみた。


面白すぎて2日で読破でけた。
自分でもびびった(。∀゜)


これ、ソースも当たらなきゃだけど、
いろいろタメになるねー。フリーメイソンとか、
日本に住んでるとあんま馴染みないし。
『アイズ・ワイド・シャット』とか、
最近の風俗を取り入れてるのもいいですね。

キリスト教、あるいは歴史の呪縛から
自由になれた気がします。


しかし何だってミステリは
どーでもいいロマンスが出てくるかね。
それも含めて、下巻はややダレた印象。
なんとなーく「読めちゃった」し……。
エンディングも大団円すぎて
なんか歯ごたえがないですにゃん。

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