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紫式子日記

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『豊穣の海(二) 奔馬』三島由紀夫

あぁ、もうただ一言、
なんと疲れる小説か( ´・ω・)


前世(『春の雪』)では文化系美少年だった主人公が、
転生した『奔馬』では右翼テロリストに
なっておるのです( ´・ω・)

皇国を腐敗させる官僚や実業家を殺して
自分たちも死ぬ、って決心してるんですね、
当然ハラキリですよ割腹ですよ

でも周りの大人たちは、
彼を思いとどまらせんという
老婆心ではあるのですが、
彼の理想を踏みにじる訳ですよ、結果として

とはいえ書き手である三島は主人公の理想の
「崇高さ」をあくまでも書き続け、
物語の結末でそれを果たさせ、
そして第四部を書き終えた後
自分でも実行するんです。


という一連の流れを追うとだな、あぁなんと
文学的な、あまりにも文学的な中二病( ´・ω・)


日本が置き忘れてきた大変なものを
三島は一人で負わなきゃと感じ、
それを果たすのに死を以てするしかないと
思い至ったとしたら( ´・ω・)

彼にしてみれば私たちは
彼のあがないの上に
あんのんと暮らしていることに
なるのではないのか( ´・ω・)

あれは
「もはや暑苦しい者に味方はいない」
というのを示す事件で
「もう暑苦しくなくていい」
ということを逆説的に示してしまったのでは?

もし日本が国として軸がぶれていると思うなら、
彼の死に思いを馳せることが
その理由を考えるヒントになるかもしれない

別に行動主義や懐古主義に走る
ってハナシじゃなくね( ´・ω・)


なんてことを今は思う( ´・ω・)


とりあえずニコニコ組曲Jver.の動画観て
平静を取り戻した。
ごめんキミタケ、漏れ80年代生まれなんだ( ´・ω・)

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「三島由紀夫新出資料」一般公開

そうそう、東池袋の
「あうるすぽっと」で
12/5~12/16に公開されていた
三島由紀夫新出資料を観にいったのが、
「豊饒の海」に取り組むきっかけだったんですよ。

★Web案内

「春の雪」主人公の「松枝(まつがえ)」という苗字の
着想となったであろう和歌の書き写しメモ、というのが
ハイライトだったと思うんですけれど、それよりも
幼児期のおえかき集とか、書「豊饒の海に注ぐ」の方が
ブルブル来るものがありましたね。
特に後者は
「あ、実在した人だったんだ……」
って実感を抱いたりして。

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『豊饒の海(一)春の雪』三島由紀夫



とりあえず
「この男、クズだな」
というところで
父と共通見解に至りました。
ああ今全国の三島ファンの殺気が。

しかしやはりいちばん美しい日本語を紡いだ
作家
、という評価は揺るぎませんね。
爛熟、芳醇、そんな言葉が似つかわしい。

あと『鹿鳴館』なんかでは
対立項として置かれていた
洋の東西、公(政)と私なんかが
絶妙に反発しあいつつ、
融和している印象も受けました。

ぜんぶ読んでからまた書こうと思います。

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『サウスバウンド』奥田英郎

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1) サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)


父は、元過激派だ。
母も、元過激派だ。

作品への気合はコピーの気合で大体わかる。

映画の感想はこちら

原作→映画の順で観た人が
「原作の方が面白かった」
と言っていて、
映画も十分楽しめた私は
じゃあ原作は如何ほどか、
と期待して読んでみた次第。

いや、期待のはるか上!

二郎が心ならずも「活動」に
加わってしまう、その出来事の重さ。
だってこの子小6でしょ!?

繰り返される
「大人は子供の世界では無力、
 子供も大人の世界では無力」

という言葉もそこには
絡んでくるんだろうけど……。
奥田英郎、手加減ねぇなぁ。

あと個人的にグッと来たのが、
ベニーさんがユダヤ人だった
というエピソード。
政治的にデリケートだし
私は彼らについてほとんど
何も知らないので、
何とも言えないんだけれど、
彼らの「苦労性」には
そっと寄り添いたくなります。

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雑誌『日経WOMAN 1月号』


表紙が栗山千明なのにびっくりして
思わず買ってしまった。
実に2年振り。

まぁ特集「書く!技術」の
手帳の使い方&ビジネス文例集が
参考になりそうだったってのも半分あるけど
もう半分は間違いなく栗山千明。


一読して感想。
こんなに口うるさい雑誌だったかしら。
下手すりゃan・anより「スイーツ(笑)」。

個別の感想。あくまで私見。


◎特集「書く!技術」

手帳に関しては正直『みんなの手帳』のが優秀。
2005年に出たムックだけど、
今年も読み返して感銘を受けた。

ただ、年間→月間→週間と
スケジュール欄を使い分けて、
大小の時間の流れを把握する
っていうテクニックを、
見開きで説明したのは上手かった。

「夢をかなえる日誌」と
「書いて心を強くするメンタフダイアリー」は
やりたい方だけやれば
いいんじゃないでしょか。

今さらブログ書いて書籍化を目指せ、はないと思う。

ビジネス文例集は社会人になったら使う。


◎投資信託

1年以内に始める見込みがあれば
取っておいて参考にできそう……。
恐らくマネーセンス(笑)なんだが
セミナーに行くだけ行ってみようかな、
と思わされた。


◎簡単おもてなしメニュー

S&Bの提灯記事なんだが、
応用が効きそうなので取っとく。

トマトとキュウリのバジルマリネは作りたい。


◎ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008

そいや1月号はこの号か。
私の気付かないところで、
いろんな人が活躍してるんだなぁ……
とボンヤリ。

TGCのプロデューサーさんて、
リクルート出身だったのね。


◎2007年の芸能・スキャンダルを斬る!

おちまさと・辛酸なめ子・町山広美
ってメンツがカオス(笑)

「グラビア界の黒船」リア・ディゾンや
「しょこたん」の「ギザカワユス」など、
キーワードが先行してたね
というのはおち氏の発見。

あとはセルフプロデュースができ、
努力が感じられる女性が話題になったねと。

サラッと流されてるけど辛酸なめ子の
「アイラインが太くなるほど高飛車になる」
がこの対談でいちばん大切な
発言じゃないかと思う。

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