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紫式子日記

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フィリップス・コレクション展


森美術館のフィリップス・コレクション展

実は行かないつもりだったのですが、友だちに薦められて行ってきました。

会期ぎりぎりなのはそのせいです。



なんで行かないつもりだったかって言うと、ミーハーっぽかったからw

チラシがいきなりルノワールだなんて、ヒネリがないにもほどがある! つって。 ←天邪鬼

でも行って良かったですー。

私の得意分野ではありませんでしたが。。。 ←しつこい



同美術館サイトの紹介によると↓

ワシントンDCにある「フィリップス・コレクション」は、ダンカン・フィリップスが築いた世界有数の個人コレクションを基に設立されたアメリカ初の近代美術館として知られています。

本展は、2,400点にものぼる同館の所蔵品から、ダンカンがコレクションの中核にすべく購入したルノワールの《舟遊びの昼食》を中心に、エル・グレコ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マティスなどの絵画56点と、ロダン、ジャコメッティらの彫刻4点を一挙公開する特別展です。

美術に接することが少ない人でも、本や雑誌で観たことのある「あの絵」に出会えることでしょう。


いやホント最後の一文の通りでね。

知らない画家がほとんどなかった;



まぁ、入っていきなりエル・グレコとゴヤですからね、この時点で「スミマセンッ!」って感じですよ

ごめんホント、ナメてかかってました……。



やっぱり見所はルノワール『舟遊びの昼食』ですかね。

「笑いさざめく」という表現がぴったりだと勝手に思っているのですが。。。

フワフワした筆のタッチが、平穏で和やかなふんいきを見事に描き留めていますよね。

絵全体に散らされた朱色が効いてるんだな、また!

毎度のことながら、溢れ出る幸せさにナミダ出ました(実話)。




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舞踊というもの


どれかって言うと、村崎から舞踊を実際になさる方への質問、みたいになるんですが……。



私がマトモに生で舞踊っていうものを初めて観たのは、実は大学の体育祭だったりするんですけどね

創作ダンスの授業があって、講堂のステージで発表するのを見学してたんですよ。

ゲストでプロの舞踏家の方のステージも観られたし、学生の発表も同年代とは思えないほどクオリティの高いもので、いたく感動したんです。

そこで、身体性というか、「肉体」というものの存在を強く意識したんですね。



で、そのときから踊り手というか、舞踏家には敬意を抱いていて。



何と言うか、肉体で哲学をやっている、と言うか……。

私自身がカラダ動かない子なんで、かなり憧れも入ってるんですけどね。

あの、自分の身体を思い通りに制御しつつ、制御の一環としてエネルギーや感情を発散・爆発させられるのが凄いと思うんです。

あれ、実際に踊ってるとどんな気分なんでしょうかね?

身体が動きを憶えていて、勝手に動いてくれる快感、とか、自分の肉体との乖離/同化の心地良さとかあったりするんでしょうか。



自身の肉体(の動き)が「作品」になる点についても。

「美」を文字通り「体現」するのって、どんな境地なんでしょうか……。

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ラテンなものと村崎


スペイン国立バレエ団の公演によせて。

字数制限オーバーしたので改めて記事作成します。



今日の公演……特に後半のフラメンコ色の強いパートで、ダンサーたちが見せた苦痛を帯びたような表情に、映画『dot the i』を思い出しました。

この映画の主役もカルメンっていって、しかもフラメンコダンサーなんですね。

で、映画の中で彼女が踊るシーンがあるんですが、そのとき彼女は婚約者ではない男性への愛ゆえに苦しんでいて、フラメンコでその情熱から来る苦悩(あるいは、苦悩の形をとった情熱)を表現するんです。




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ギュスターヴ・モロー展(前期)


やっと行ってこれました、Bunakamuraのギュスターヴ・モロー展

モローは、気づいたら好きになっていたって感じですね。。。

普段はそんなに意識していないんですが、語りだすとアツくなっている自分に気づきます・笑。



毎回印象に残るのは人物の肌の蒼白さ。

屍体みたいに塗るんだよね。

でもそれがかえって美しく際立つんだよなぁ。

変に生々しくないから、素直にきれいだと取れるのか……。

生命力に満ちた状態というのは、実は醜いのか……。

モローを見ると、そんな「死と美」の親しさについて考えてしまいます。

この絵なんかはモロ死人だけど。



あと、描かれる人物の中性性も再認識。

男とも女ともとれる、そしてどちらでもない無性性。

知ってる人は知ってると思うけど、村崎、こういうの大っ好きなんだよね(照)。

現実味を帯びていない故の美しさ……なのかなぁ……。

男/女、どちらかに限定すると、どうしても生々しさが出てしまうのか……。

モローの絵って、矢張りこういう非現実・ありえないものへの憧れを掻き立てます。

今回男女の判別がいちばんしにくかった絵。

恋人を喪った、モローの現実の悲しみを反映している絵であるにも拘らず、

描かれるものはなおも幻想的、というのが興味をそそります。





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北澤美術館(本館&新館)


せっかく地元に帰っていることだし、行ってきました。

北澤美術館

本館新館SUWAガラスの里併設)。

同じチケット(大人1000円)で両方行けるんですね。お得。



本館の方では「東山魁夷展」やってました。

タイミング良いなぁ。



好きなんですよ東山魁夷。

濁ったような汚い色を絶対使わないじゃないですか。

今日改めて思ったけれど、本当に色合わせがきれい。

カラーコーディネートの見本帳のよう(笑)。



一度に東山魁夷の作品を大量に観る経験は初めてなんですけど、色遣いだけじゃなく構図も斬新ですね、この人。

『晩鐘』とか、反則技だろ、左右対称って……。



雲が左に拡がってて、寺院が右に拡がってるから安定してるのかな? ひょっとして。



新館の方でやってたのは「オールド・ノリタケとラリック展」。

1920〜30年代、第一次大戦後に日本とフランス、それぞれで開花したガラス工芸を併せて観てみましょう、という企画。

本館にもルネ・ラリックはたくさんあるんだけど、この人すごいんだね

「ひとよ茸ランプ」はじめ……ガラスであそこまでやってしまう、っていう意気込みが凄い。

ガラスでどこまで出来るか、っていう技法を知り尽くしていたからこそだと思うんだけど、ガラスの色のグラデーションで風景を描いたりとか、ガラスを動植物の形に加工したりとか、想像力がすごいよなぁ。

自分、美術やってたけど立体モノは苦手だったんで、余計に尊敬ッス。ウス。



ノリタケも素敵。

80年も前の磁器とは思えないほどオシャレ。

アール・デコ期の幾何学模様が入ったティーセットとか、良かったなぁ。



いゃー、地元だと思ってナメてました。

これからも帰省した折にちょくちょく来よう。

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