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紫式子日記

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「誌上のユートピア」展@愛知県芸術文化センター


愛知芸術文化センター 公式Web

名古屋にビアズリーが!!!

というだけで観に行く価値はあると思います。
イャまじで。興奮して叫びだしそうになった。

『サロメ』の原画ぜんぶ来てたよ。
っていうか、あれ★うらわ美術館の所蔵なんだな。
さいたま県侮れねぇや。



今回の展示、テーマは美術雑誌
ビアズリーが携わった★『イエロー・ブック』だけじゃなくて、
ミュシャが関わった★『ココリコ』、クリムトが会長をしていた
ウィーン分離派の機関紙、★『ヴェル・サクルム』など
19世紀末の貴っ重~~~~な美術雑誌の
現物が拝めます!! 現物です! 現ナマです!!!

とはいえ、ヨーロッパ世紀末の美術雑誌コーナーは第1部のみ。
メインは、同時代にそれらの影響を受けながら発展し、
美術界の展開を伝えるだけでなく美術をリードした日本の美術雑誌です。



時代がジャストではないけれど、
全体としての印象は「大正モダン」

竹久夢二とかも来てたし、
そういうテイストが好きな人には
たまらんのではないかなぁ。

当時の装丁・書籍デザインって、シンプルなモチーフと
絶妙な色合いがスバラしいなぁって思いました。

最低限の形状と色彩でどうにかしてるのは、
印刷技術とかが制限されてるせいなんだけれど、
技術が独特の芸術手法を生むって矢印もまたアリなんだよね。

たとえばビアズリー、たとえばミュシャ。
彼らの線画は、印刷物にすることを
目的としていたから生まれたものでしょ。



あとはやっぱり「文化とは触発されること」っていうか……。

特にこの時代の日本美術ってそうだと思うんですよね。
展示されてる雑誌の表紙とか見ても、ミュシャのパクリだったり(笑)。

それでも日本的テイストを保持しようとしてるところに
「愛憎」のような……東洋的なものへの呆れと愛着、
西洋的なものへの憧れと警戒
、のようなものを感じて好きです。



そこ行くと青木繁ってスゲーな、と思った。
『海の幸』の印象が強いけど、あれって
あの人の作品の中では凡作なんじゃないかと思う……。

明らかにラファエル前派の影響受けてるけど、
日本神話に題材を取った『わだつみのいろこの宮』とか
見事な東西文化の融合だと思う。

東京国立近代美術館過去ログ
「青木繁と近代日本のロマンティシズム」展


今までこんなに青木繁に感心したためし無いんだけど、何でだろ。
ナマ絵を一気に観るの、初めてだったからかな。

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『天妖―東學墨画集』



名古屋パルコのリブロに、チラシと一緒に
複製画? が展示されていて、気になったので。


東學(あずま がく)さんってこんな方
クリッピン・ジャム インタビュー


『天妖』に使われている墨絵は
死んだような女性の目や線の細さが
米倉斉加年に似てるなぁと思ったのですが、
いろんなタッチを使われる方なのですね。

しかし影響を受けた画家:横尾忠則
ってあって、すごくすごく納得した。


展覧会も実施されるみたいです。
東學墨画展『天妖』
 日付 : 2008/6/26(木)~ 29(日)(11:00 ~ 21:00)
 入場料 : 無料
 場所 : HEP HALL(大阪・梅田)

梅田なら行っちゃおうかな。
しかし4日間か。
運よく休みが重なったりしないかな。

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澁澤龍彦回顧展 ~ここちよいサロン~


公式Webサイト

@神奈川近代文学館。


澁澤龍彦は初めて居合わせる人でも居心地よく居られる、「開かれた」人だった。
だから彼の家=サロンには当時の様々な文化人が集まったし、
日本には失われた「サロン」文化が存在できた

……というのをコンセプトの基とした、澁澤龍彦と
サロンのメンバーとの知的交流に焦点を合わせた展覧会。

手紙や葉書、当時の雑誌などが多く、
いかにも文学館の展示といった感じ。
澁澤龍彦を好きな人はもちろん、
当時彼の周りに集まっていたメンバー
……三島由紀夫とか土方巽……に興味がある人にも垂涎。

「幻想美術館」を初心者向けとすれば、中~上級くらいかな。
史料系を楽しめない人には、視角に訴えるものが少なくて物足りないかも。

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いま店頭に出てる美術雑誌

prints (プリンツ) 21 2008年夏号 特集・四谷シモン [雑誌]
prints (プリンツ) 21 2008年夏号 特集・四谷シモン [雑誌]

四谷シモン自体よりも、
細江や澁澤といった
アングラサブカル周辺の
資料としてほしい感じ。
しかし1,500円か……(泣)

あと、表紙は本人よりも
人形の写真の方が
売れる気がします。


美術手帖 2008年 04月号 [雑誌]
美術手帖 2008年 04月号 [雑誌]

これさえあれば
「知ったか」できるね!!


芸術新潮 2008年 04月号 [雑誌]
芸術新潮 2008年 04月号 [雑誌]

「ウルビーノのヴィーナス」展との
タイアップ?特集。
行きそびれて悔しいので買いません。

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