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紫式子日記

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映像『寺嶋真里作品集』感想&『アリスが落ちた穴の中』DVD化★

私が以前、★プレミエ観たときと★2回目観たときのことを
記事に書いたヴィクトリアン暗黒ゴシック映像作品『アリスが落ちた穴の中』。
めでたいお知らせです。DVD化です。

寺嶋真里公式サイト


3月20日(日)★ART ALBUM + DVD発売記念上映会決定!
† † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † † 
2011年3月20日(日)午後7時30分~
『アリスが落ちた穴の中~Dark Märchen Show!! 』
豪華版ART ALBUM + DVD発売記念上映が決定いたしました!
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★愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品
ロッテルダム国際映画祭正式招待作品
http://www.filmfestivalrotterdam.com/professionals/films/alice-ga-ochita-ana-no-naka-dark-m-rchen-show/
アリス~が、日本屈指の装丁家、アートディレクター、ミルキィ・イソベ氏とのコラボで
瀟洒なART ALBUM + DVDに変身します!3月19日に¥7,800-でペヨトル工房から発売!
その発売記念上映会を、パラボリカ・ビスにて開催!

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『アリスが落ちた穴の中~Dark Märchen Show!! 』ART ALBUM + DVD発売記念上映会
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

【日時】2011年3月20日(日)午後7時開場 / 午後7時半start ! 
【会場】浅草橋 パラボリカ・ビス(parabolica-bis) / 浅草橋駅下車(JR・地下鉄) /
東京都台東区柳橋2-18-11
【入場料金】予約¥1,500- 当日¥2,000-
※ご予約は パラボリカ・ビスへ!TEL : 03-5835-1180 http://www.yaso-peyotl.com/

★発売記念として初回限定のお得なプレミアムチケット(要予約・要振込)
入場料金にART ALBUM + DVD付:¥1,500- + ¥7.800 = ¥9.300- →¥5,500-にて
ご用意しております。※詳細は後日サイトをご確認下さい。

★作品上映後には写真家・ 中村趫氏とマメ山田氏をお迎えして
ミニトークショウも行います!

♪ART ALBUM + DVDは初回限定のお楽しみフロク付き!
♪この上映会は3月19日より開催の「メランコリアの楽園 / 中村趫写真展」
の関連イベントです。
♪3月19日は作品に主演したRose de Reficul et Guiggles が
マメ山田氏をお迎えして、特別演目でダークメルヒェンショウを公演します!
http://www.victorian666.com/

【企画】愛知芸術文化センター


あいにく私は当日現地に行けそうにないので、
(がーっ悔しい、まじ悔しい、ちょう豪華じゃん! ぐぎぎ!)
祝福の気持ちを込めてひとり暗黒映画祭を開催し、
寺嶋真里監督の作品集を上映しました。

寺嶋真里作品集 DVD販売のお知らせ

アレね、『アリスが落ちた~』を★2回目に観たときにおみやげで買ったやつね。
ってか半年以上寝かせてるとか……まじ不義理申し訳無いです……。
暗黒な友だちと一緒に観る予定だったのが予定狂ってしまったのだ……。


以下に感想をば。拝啓、寺嶋真里監督。



《夜の公園・白薔薇》
ざわめく少女趣味、美麗な音楽、ビアズリーの画集を一緒に眺める女学生ふたり。
ビアズリーってのがまた同性愛っぽいモチーフですね!(>ヮ<*)

なんかこの女学生役の人見たことあるな、と思ったら
美術家のやなぎみわさんでびっくりしました……。
作品もとても面白いですが、ご本人も絵になる素敵なお顔の持ち主ですよね。

最後の方の、レトロで乙女っぽいポストカードの
人の顔が写ってるところに、針と糸を通すちょっと残酷なカットが好きです。



《夢のとりで》
メイドの妄想が暴走してくのがおそろしロマンチック。
夢野久作もだけど、こういうパラノイア的一人称的作品好きだなぁ私。

モチーフとしてモローの絵が差し挟まれるのが嬉しかったです。
エスカレートしていく夢・空想、ってつながりなのかな。
モローの『スフィンクス』はアニメ映画『パプリカ』でも使われてましたよね。

スチール写真を使った、紙芝居のようなアニメーションが
人物たちの心理を生々しく描いているのが巧みですごいと思いました。



《姫ころがし》
寺嶋監督が軽度の知的障害を持つ女性を主人公にした
陰惨かつ耽美的な映像作品を撮影しながら、
彼女の日常もルポし、作品とルポを交互に見せる。

「フリークス」に眼を向ける私たちの前に鏡を突き出し、
視線を私たち自身に向けさせる脱構築的手法。
寺嶋監督が「撮る人間」としての寺嶋監督自身にカメラを向ける
セルフルポにもなっているところが興味深いです。

理由は上手く言えませんが、最後のお母さんとのシーンが好きです。
母子愛が詰まってるからかな。



《初恋》
セーラー服の少年! ロリ服の少女! 少女を囲う車椅子のヒゲ紳士!
「その道」のモチーフ詰めまくってましたね、贅沢!

少女の冷たい表情と、フラれちゃう少年の陰惨な最期が、
少女(趣味)の残酷さを美しく描き出していて、
「そうか、これが"この道"の美意識か……。」
と妙に納得してしまいました。




《幻花》
異性装者の老人が『メゾン・ド・ヒミコ』の
田中泯さんを彷彿とさせる妖しさ・美しさでした。
白痴の下男くんはカワイイですね。

絵の中の少女(老人の娘なのか恋人なのか、
恐らく故人なのでしょうね)の幻を追って女装をする老人。
祝福されるのは幻の中でだけですが、
その姿は虚しさすら感じさせず、フィルムの中で美しく輝いていました。



《エリスの涙》
エリスが鴎外との思い出の街並みを歩くイメージでしょうか?

恨みがましさとかではなく、愛し合ってた頃の楽しさと、
それに対する喪失感が切なかったです。

途中、ベルリン動物園を訪れる他の観光客が映像に入るところで、
ひとりクラシカルな装いのエリスが亡霊であるかのような印象を受けました。
寺嶋監督の作品のこういう、美しい幻想に浸っていたのが
いきなり現実に引き戻されるシーン、好きです。



《緑虫》
徹底した世界観、青緑一色のセットすごかったです。
これまた妄想エスカレートしちゃう系の作品でとても良かったです。
なんだか『乱歩地獄』の中に混ぜてほしい作品ですね。

美しい青年として愛されていても心はいじけた少年のままのシーンがいいなと思いました。

あと油断してたところにグロが来てびっくりしました(笑)

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