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紫式子日記

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阿吽


「あうんの呼吸」ってよく使う「あうん(阿吽)」。

mixi内で取り上げていらっしゃる方を見て、そういえばそもそも何なのだろう議論を脳内で展開した次第です。

せっかくなので記事にしときます。



北野天満宮の狛犬・阿像

北野天満宮の狛犬・吽像

くち開いてるのが「あ」で、閉じてるのが「うん」だってのまでは知ってたんだけどね。


語源由来辞典によると、

阿吽は、梵語(サンスクリット語)「a-hum」の音写。

「阿」は口を開き「吽」は口を閉じて発する声のことで、そこから「呼気」と「吸気」の意味となり、両者が息を合わせることを「阿吽の呼吸」と言うようになった。

寺社の山門にある狛犬や仁王の口は、一体が口を開き、一体は口を閉じて「阿吽」を表している。

密教では、阿吽を「万物の根源」と「一切が帰着する知徳」の象徴とされている。

これは梵語の悉曇(しったん)の字母表で、最初の韻が「阿(a)」、最後の韻が「吽(hum)」であることに由来する。




つまり日本語で言うところの「『あ』から『ん』」、英語で言うところの A to Z のサンスクリット語バージョンですね。

ちなみに日本語の50音はサンスクリット語の配列をモデルにしているため、似た音の「あ」で始まり「ん」で終わっているのだそうです。

決して偶然の一致ではなく。



そして「『あ』から『ん』」や A to Z が「物事の始めと終わり」=「物事の全て」を指すように、「阿吽」も「全ての事柄の成り立ち」を指しているそうです。

そして壮大な思想を、口の形で象徴しよう! ってことになって、シーサー・狛犬(獅子)・仁王像等、建築物の門を守る像の造形に取り入れられた、と。



「建築物の門を守る像」の方の発祥は、はるか西、スフィンクスにルーツが認められるそうです。

ただし明確に関連が認められるのはインドからで、そこから中国→沖縄→本州、と流入してきたようです。

また、「阿吽」の思想を像の造形に加えたのは、日本オリジナルのアレンジみたいです。

中国の獅子像は大抵、左右とも口を開けているそうです。へぇー。



いや〜、しかし。調べものって楽しいわぁ。インターネットまじ便利。



参考:

寺子屋NET内コンテンツ楽しい仏教用語

日高山脈館内コンテンツ人と石とのかかわり(2) 狛犬

福岡市博物館内コンテンツ阿吽のかたち

唐沢俊一ホームページ内コンテンツ一行知識掲示板ログ整理番号-0055・No.136

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