忍者ブログ

紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
  •  
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  •  

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

紫のブロガー

041219_1917%7E01.jpgこの日紫の毛皮買いき。

取り置き頼めることひと月あまり、寒さきはまれば使はざればあらじとて受け取りき。

されば彼の店に向かひたる道すがら、紫のばらなる髪飾り拾ひき。

いとこそ美しければ、落としたるに申し訳なしとぞ思ひつつ、己が髪に差したること言ふまでもなし。



かくしてこの日、双の紫なるもの手に入れつ。

拍手[0回]

かような名用ひたるゆえもあらむ、或は日ごろ紫の召し物多くまとひたるもあらむ、ひとの我を紫と拘らはすこといと多し。

或は紫見れば我を思ひいだす。

我の紫を愛づれば、かようなことこそ嬉しけれ。

いかで我の斯くも紫を愛づらむや、我も知らず。

されど思ふに、我の紫をば愛づるゆえ、紫が持ちたるしるしのゆえにやあらむ。



いにしへの世にては、紫、やんごとなき際なるのみ許されたる色とぞ聞きたる。

紫のありがたかればかように扱はれたれども、さればこそ紫のやんごとなきしるし持ちたり。

或は紫のひとをば癒したる色なる。

紫が光、ひとの心をばなごます長さ持ちたると。



また聞きたるは、紫の葛藤が色なる。

聞くに、紅の情熱が色なり、かつ、藍の冷静が色なるを。

紅と藍混じりて紫生ず。

されば紫の情熱と冷静共にて持ちたる。

我この現か否か知らねど、うなづきたらむ心地こそすれ。

我紅もまた愛でども、紅のいと明きは何をも思はせず。

かような心地、おもしろからず、かつ心安からじ。

何をも思ふなからむ、心安からじ。

されど紫にありては見、かつ見れど、飽かず。

明きと思へば暗きを見、美しきを見れば醜きを見つく。

さやかならざる、いとゆかし。

このひととせあまり、我の紫思ふこころ強うなりなれど、我の思ふところ易からずなると時を同じうす。

或は我の紫が官能の色なるを知りてや。



加へるに、紫、気ぐるひが好める色とぞ聞きたる。

我の此れを知れば、我の気ぐるひなるを知らせむとぞ思はむ。




※ よくわかる? 現代語訳 ※


今日紫の毛皮を買った。

お取り置きを頼んで一ヶ月以上、寒さが極まったので使わなければいられないだろうと受け取った。

するとその(取り置きを頼んでいた)店に向かう途中、紫のばらである髪飾りを拾った。

とても美しかったので、落とした人に申し訳ないと思いながらも、自分の髪に差したのは言うまでもない。



こうして今日は、二つの紫のものを手に入れた。



このような(村崎式子という)名(HN)を使っているという理由もあるだろう、あるいは普段から紫の服を多く着ているというのもあるのだろう、みんなが私を紫と関連付けることはとても多い。

あるいは紫を見るといつも私を思い出す。

私は紫が好きなので、そのようなことはとても嬉しい。

どうして私がこんなにも紫を好きなのか、私も知らない。

しかし思うに、私が紫を好きな理由は、紫が象徴しているものによるのではないだろうか。



昔の世では、紫は、高貴な身分の人々だけが(着用を)許された色だと聞いたことがある。

紫が珍しかったのでそのように扱われたのだろうが、それによって紫は高貴な印象を持っている。

あるいは、紫は人々を癒す色である(とも聞いたことがある)。

紫の光は、人の心理を和ませる長さ(の波長)を持っていると(聞いたことがある)。



また聞いたことがあるのは、紫が葛藤の色である(ということだ)。

聞いたところでは、赤が情熱の色で、そして青が冷静の色であるという。

赤と青は混ざって紫を作り出す。

だから紫は情熱と冷静を兼ね備えている(というのだ)。

私はこれが本当なのかそうでないのか知らないが、うなずきたい気持ちになる。

私は赤も好きだが、赤のとても明るいさまは何も連想させない。

このような気分は、興味深くないし、しかも不安であろう。

何も思うことがないというのは、不安であろう。

しかし紫に関しては、見ても見ても、見飽きない。

明るいと思うと暗いのが見え、美さを見れば醜さを見つける。

はっきりしない状態というのは、とても心ひかれる。

この一年ほど、私が紫を好む気持ちは強くなったのだが、(それは)私が考えることが単純ではなくなったのと同時である。

あるいは私が紫が官能の色であるのを知っているからであろうか。



付け加えておくと、紫は、狂人が好む色だと聞いている。

私はこのことを知っているので、私が狂人なのを(周囲に)知らせようと思っているのだろう。
PR

Comment

CommentForm

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

TrackbackBlock

この記事にトラックバックする

HN:
紫式子
HP:
性別:
女性
趣味:
ぱっと見文化的なこと
自己紹介:
なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]