2007/01/02 Category : Plays 劇団四季『鹿鳴館』 えへへ。いっちゃった。いってきちゃった。初「劇団四季」、しかも三島由紀夫原作『鹿鳴館』!!ストレートプレイ自体初めてだったのですが、イヤ大当たりな初・体・験と相成ってしまいました。力の入れようがひとまずスゴい。演出・浅利慶太ってところから始まって主人公・朝子は浅利慶太の奥様である野村玲子、浅子の夫である影山男爵役は「劇団四季」創設メンバーの日下武史!特に久雄と一対一で話す場面以降、野村玲子の演技に表情の輝きや台詞の熱が増していくさまは、目を見張るほど。重鎮の異彩を放っていたのは日下武史で、些細な点かもしれませんが「笑い方がちがう」。堂に入った演技は、ナルホドサスガでした。衣装は森英恵、フラワーアレンジは假屋崎省吾と、スタッフも手抜かりありません、御前。そしてなんたってストーリーがスゴい。「台詞の緊張感を欠いたらただのメロドラマ」なんて解説にはあるけれど、三島が陥り、最後はその中で破滅を迎えた「洋の東西」「男女の別」「公と私」という対立要素の相克とストーリーを重ね合わせれば、それらの輻輳がおもしろくってしょーがない。そこに「子殺し」「親殺し」、「仮面夫婦」といった三島個人のこだわり要素まで絡んできて、それを考え始めたらホントもーおなかいっぱい。脚本としても秀逸で、台詞が明快的確。パンフレットの「あらすじ」で想像していたよりずっと理解しやすかったです。そして何より浅利慶太が力を入れたという「台詞の緊張感」。いまや本の中にしか存在しない「雅文体」ですが、あくまでも耽美で、あくまでも壮麗な舞台の上では、麗しい輝きを持って私たちの耳を潤したのでした。作品だけでなく、三島に関する論考も寄せられたパンフレットは、必見。 鹿鳴館三島 由紀夫 新潮社 1984-12by G-ToolsAmazonで「鹿鳴館」検索すると「SMレズビアン」も出てくるのは何故 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword