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紫式子日記

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映画『マリー・アントワネット』


★公式HP

なんか私の身辺だけでも賛否巻き起こってるので、
いいかげん伝聞だけで批判するのもよくないよなぁ
と思い立ち、腹をくくって観てみました。

前評判としては、
「かわいい!」
「だいすき!」

というものと
「ストーリーにメリハリがない」
「歴史的側面はどこいった」
「フェルゼンの扱いが微妙すぎていっそ清々しい」

それから『ぴあ』だかの
「利口ぶってたソフィアが
 『フワフワキラキラ大好きですけど、何か?』と
 開き直った作品。
 アキバのコスプレの感覚でやったロココ、
 と見なせばいい」

というレビュー。

わたくしの感想としては、
想像していたよりは悪くないなぁ
くらいの。
別に好きではないし、
食い入るように観たくなってもいないけど。

時代考証とかはちゃんとやってると思うしさ。
宮廷での生活の様子とか、もろもろ。

「宮廷内で田舎者扱いされ、
 贅沢ながらも孤独な王妃」

ってキャラ設定も悪くないし。
キルティン・ダンストの、鼻や歯並びの
微妙なブスさ加減がよかったよね。

「『フィガロの結婚』面白いのよ!
 召使が屋敷を支配するの」
とか、
自分に割り当てられた名札は
誰の名前かを当てるゲームで、
「私はここにいる?」と訊いて
「いない!」と返されるとことか、
脚本も暗示と象徴に満ちてたし。
(いささか、うざいくらいに)

あと『ロスト・イン・トランスレーション』と
並べて観ると、やっぱこの人(の映画の登場人物)って
「人の目」を気にしがちだよね。
そういう点では、「21世紀の映画」を
撮っているのかも。

なにより「ロココにロック」ってのが新しいよね。
でも舞踏会で使うのはやりすぎだろ。
ってか、ロックBGMにお菓子や靴が並ぶ、
あそこをやりたかっただけなんじゃね? くらいの。

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