2007/04/04 Category : Movies 『ソドムの市』 パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版)『バーバレラ』のバカは (・д・)ってなるしかないバカだったけど、こっちのバカは思わず考えこんじゃうバカ。正常な神経の登場人物もいるしね。ファシズム政権下の北イタリア、政府の高官たちが権力にものを言わせ若く美しい少年少女たちを集め、凌辱と残虐の限りを尽くす。高官たちが交わす「何事も極限に美が存在する」って冒頭の会話は、同時に製作側の「極限までヤりますよ」っていう宣言にも聞こえる。て、カクゴはしてたんだけど、想像を絶してアレだった(-д-||)無修正だし……。30分前フリ、30分変態地獄、30分スカトロ地獄、30分拷問地獄みたいなタイムテーブル。スカトロが厳しかった……。ナチ批判映画だったらしいが、んで実際そーいう気持ちもあるんだろーが、なんてーか、やりたかっただけじゃなかろうか……。パゾリーニ監督自身、男好きで、この映画の完成直後男の子にちょっかい出して返り討ちにあって、はからずも「遺作」になっちゃったなんてエピソードまでついて……。ただ、高官側でBGM係だったご婦人が身投げするのは全く予想外だった。エンディング、高官づきの衛兵が楽しむのは拷問シーンでなく、「恋人について会話しながらのダンス」ってのも、ショックだった。散々悪徳をやらかしたこの映画の終わりが、こんな平和的なシーンなのか……と。あとなんかアレだな。特に根拠はないんだけど、残虐行為を繰り返す高官たちは、「自分たちが殺されたがってる」ように見えたな。なんだか。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword