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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』松岡 正剛

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義
17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義


あー、久しぶりにタメになる本読んだ気がします。


千夜千冊でおなじみ、松岡正剛センセイの入門書?
大学1年生向けの授業での講義録を
書籍化したものらしいのですけど、
タイトルのとおり高校生が読んでもいいですし、
私みたいに17歳からやり直したい元・高校生が読んでもいい。

「人間文化を学ぶ」ということを
1.世界と日本を歴史観をもって見ること
2.社会と文化はどのように成立しているのかをよく知ること

とし、あくまで「さわり」ですけど、広範囲に扱っています。


もくじだけ拾うと、こんな感じ。
第一講 人間と文化の大事な関係 : 情報と編集と文化と。
第二講 物語のしくみ・宗教のしくみ : どうやって成り立った?
第三講 キリスト教の神の謎 : 西洋文化について
第四講 日本について考えてみよう : 東洋文化について
第五講 ヨーロッパと日本をつなげる : 比較対照


ね、面白そうじゃありません?

物語も神話も宗教も、情報が「編集」された結果と考え、
東西の宗教がそれぞれ、どんな「編集」をほどこされて
現在捉えられている姿に至ったのか、ということが
わかりやすくイッキに説明されています。


いちばん「おぉ~」と思ったのは

東西の宗教が違う理由。
ざっくり分けて、一神教と多神教ですね。

セイゴオ先生はこれを
「砂漠の思想」と「森林の思想」のちがい
ではないか、と仰っています。

ユダヤ教、ゾロアスター教、イスラム教が興った砂漠地帯では、
西に進めばオアシスがあるかもしれないけど、
東に行ってしまえばそのまま干からびてしまうかもしれない。
地理的条件自体が二者択一。
だから判断を迷わす、何人もの神様はいらなくて、
バシッと行き先を決めてくれる唯一神がいればいい。
そして、唯一神=「善」を設定するから、「悪」も設定される。

一方、インド・日本・中国などは湿潤で、森林が多い。
確かに遭難とかしちゃうかもしれないけれど、
砂漠とちがって360度に様々な「情報」があり、
少なくともDead or Aliveみたいな二者択一的状況はない。

こんな感じ! わかりやすいでしょう面白いでしょう。

もう、さ、生き抜いてきた環境が違うのよ!!
こんなすれちがいが生じるのは、仕方ないのよ!!
でもさ、その「仕方ない」をあっちにもわかってほしいし、
私たちも肝に銘じるべきだと思うの。

ただ「異なる」だけなの、どっちが「(間)違ってる」じゃないの!
それに、ちがうものが交流して、触発しあって、
今ある色とりどりの「文化」が形成されてきたんじゃない。
異文化を貶めることって、ほんとナンセンスだ。という考えを新たにした


テーマである「見方」「考え方」はもちろん、
パーツパーツである「宗教の歴史」「西洋文化の歴史」
「日本文化の歴史」「東西文化の交流」
それぞれも、
すごく、タメになります。

なんかさ、ホント大学出てやっと
歴史がわかるようになってきたよ。
高校時代の自分に読ませたいな。
そしたらもっと世界史の偏差値上げられた。


次は「おとな向け」の↓を読みまーす

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義
誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

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Comment

無題
  • joelhada
  • 2008-05-23 01:39
  • edit
それにしても日本は"神様"が多い(笑)
昔からの"神"にくわえ外国から流れてきた"神"もしっかり受け入れる心の広さが素晴らしいです(*´艸`)
>joelhadaさん
  • 紫式子
  • 2008-05-23 22:45
  • edit
うーん、だから一神教と多神教も、「どっちが素晴らしい」とかの「優劣」でなくて、
同じじゃない「差異」っていうだけ、なんですよね……。

あと、ヨーロッパもキリスト教以前にあった宗教(神話)は多神教ですし、
キリスト教を受容した地域でも、元からあった多神的信仰は
「聖人」のような形でキリスト教に融合してたりするんですよね。

日本も明治維新~太平洋戦争は実質一神教みたいになってたわけですし、一概に言えないかなー、とも思います。

記事ではいちおう、原文にしたがって対比して書きましたけど、
文化は触発しあって交じりあうものだから、二分法はどこまでも
有効なわけじゃないって松岡先生自身も書かれてました。

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ぱっと見文化的なこと
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なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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