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紫式子日記

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『花ざかりの森・憂国』三島由紀夫


花ざかりの森・憂国―自選短編集
三島 由紀夫
4101050023


昭和53年発行の紙が茶けたやつを、

父親の本棚から拝借して読んでたら

感 心 さ れ ま し た



・・・・・・( ・ω・)





流麗な文体も、

登場人物たちのやるせなさも、

平成になった今なお衰えていないのは

さすがミシマ。



『憂国』だけは映画観てすぐ

立ち読みしたんだけど、

改めて読み返して、

「あぁ、こうなりたかったんだろうなぁ……」

「実際、自決後の世ではどう見られてるかなぁ……」


と、思い巡らせてみたり。



森村泰昌がね、

三島由紀夫の自決を

「戦後日本のトラウマ」

みたいに言っていたんですよ。



確かに、なんとなく、言及するのが

はばかられてしまう話題
じゃないですか?

誰よりもまず、三島由紀夫の身内が

触れてほしがらなかったようなところがある。

そして日本全体が、そうなっていたような気がする。



ま、そこに敢えて触れようというのが、

いま森村泰昌がやってる試みなのですが……。



本の話に戻ると、ミシマ本人による

作品解説も付いています。

『憂国』については露骨に

力を入れて語っているので、

そちらも必見。

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