2007/10/20 Category : Books 『紫の履歴書』美輪明宏 紫の履歴書 新装版新装版が出てますが、私が読んだのは↓の方。紫の履歴書美輪様ファンの中でもいちばん人気といっていいんじゃないか?この本。スミマセン、今まで読んでなかったのですが……。もっと詳細がギチギチ時系列を追って書かれていると思っていたのですが、詩による表現も多く、各時代にまつわるエッセー集といった趣ですね。この人の文才はとにかく凄い。流麗な文体で、どんどん読めました。内容はドロドロというか、ボロボロというか……。えっらいもんなんですけどね。長崎で被爆してこの世の地獄を見、上京して親と絶縁、浮浪者ギリギリの生活を送る、という激動の青春時代。20代はじめの「メケ・メケ」ブームと30代はじめの「ヨイトマケ」ブーム、その間の暗黒時代も重たいです。。。それでも様々な男性と恋をし、愛し愛され、奪ったり与えたりした。そういった「愛」が、最重要のファクターとして全編を貫いています。三島由紀夫が前書きを書いた初版を見てみたい。「日本の古本屋」で検索したら1500円。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword