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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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『悪女入門―ファム・ファタル恋愛論』鹿島 茂


悪女入門―ファム・ファタル恋愛論
悪女入門―ファム・ファタル恋愛論



またこういう痛々しいものを読んで……と思われるかもしれないが、面白かったのでメモ。

まぁ「面白かった」とか言ってる時点でまたそれはそれで痛々しいんだがな。。。



あとがきによれば、仏文教授である著者が「女の媚び(コケットリー)を駆使して男を篭絡するという技術を知らない」女子たちが「誘惑術を無理なく学べる方法はないものでしょうか?」と考えて書かれたのがこの本なのだそう。

ファム・ファタルというのはラルース大辞典によれば「恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送りとどけてきたかのような魅力をもつ女」

そういったファム・ファタルになる方法を女子に伝授する、というコンセプトの本です。

元は女性誌『FRaU』の連載です。



『椿姫』『失われた時を求めて』などのフランス文学の名作が、一貫して「何がファム・ファタルをファム・ファタルたらしめているか」「如何にして女子はファム・ファタルなりえるか」という視点から切り開かれています。

テーマも面白いけれど、学術的文章の書き方としてもお手本になる本だと思いました(大学生4年間やってきて、いまさら何言ってんの。)



いっちゃん面白かったのは『ナナ』かな。

なぜナナは男という男全ての富を食いつぶす高級娼婦になってしまったのか? という考察で、その原因を「貧困・暴力・性欲などのマイナス要因に対する女の側からの復讐」以外にも「下層階級が上流階級に対して抱く無意識の怨恨」があることを指摘しています。

さらにはナナも、ナナに貢いだ男たちも「近代資本主義のメカニズムの歯車」かつその「犠牲者」だったのでは……として結ばれています。

「恋と贅沢と資本主義の三位一体」

なかなか、うならされました。

あと「資本主義の犠牲者」ってのから思い出したのが『マドンナ真実の言葉』にあった「マリリン・モンローは被害者だった。でも私は違う。」っていう辞。

アレなんだよね、森村泰昌もマリリンを「(アメリカ・20世紀的なるものの)被害者」って呼んでるんだよね。




もちろん恋愛のHow To本としてもタメになります。

健気さを装う方法(マノン・レスコー)とか、凹ませた後のコンタクトのタイミング(カルメン)とか。

まぁアレなんだけどね、書かれたところで実践できるのかといわれれば、それはまた別の話なんだけど、ね。

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マドンナ真実の言葉
マドンナ真実の言葉

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ぱっと見文化的なこと
自己紹介:
なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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