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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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『アウグスト・ザンダー』


アウグスト・ザンダー
アウグスト・ザンダー



「ドイツ写真の現在」展と同時開催で、「アウグスト・ザンダー」展が開かれていたのですよね。

てっきりエントリ書き忘れてそのままなのですけれど、そのアウグスト・ザンダーにまつわるドキュメンタリーDVDです。



んもう、これ観てからアウグスト・ザンダー展観に行けば良かった!! と悔やまれます。

彼自身の動画etcは残っていないので、写真資料とザンダーの助手やお孫さんへのインタビューが中心なのですけれど、なぜザンダーがあのような写真を撮れたのか? 彼の功績の歴史的意義は何なのか? といった点を知れる、deepな1本です。



DVDはザンダー自身が1927年に記したことばから始まります。

写真は新しい可能性を与えてくれた

崇高な美も無慈悲な現実も再現することができる

人を欺くことさえも・・・

真実を見ることに耐えよう 好き嫌いにかかわらず 真実を仲間や未来の世代に伝えねばならない

物事をあるべき姿やあり得る姿でなく ありのままにしか見られない私が不謹慎というなら お許しを



彼は炭鉱町の出身でした。


拍手[1回]

父親も炭鉱夫でした。

9人兄弟の4番目に生まれ、貧しい家計を支えるため、彼自身も炭鉱夫として働いていたそうです。

充分な教育を受けられなかったことは、後の「歴史を記録する」「伝える」というスタンスの起源になります。

彼が写真と出会ったのは、炭鉱に撮影に来ていた写真家の機材を運ぶ手伝いをしたときでした。

そこで写真の魅力に取り付かれ、都市に出て写真スタジオの助手をするようになります。



肖像写真の主流であった、笑顔+描きわりの背景 というスタイルに、彼は反発を感じます。

偽りのものを写すのは、写真本来の目的から逸しているのではないか――。

彼は毎週日曜、農村に繰り出して農夫たちを撮るようになります。

貧しい人たちのありのままの姿を。

彼はモデルが笑みを浮かべることを嫌い、真剣な表情を撮ることを好んだそうです。

笑顔は偽りであることがあるから。



幸いにして、作家や芸術家などの文化人が彼に共感しました。

ですが、ヒトラー政権下において、「美しいものしか存在してはいけない」第三帝国の主義と、ザンダーの方針とは、真っ向から対立します。

ザンダーは写真を隠しました。

助手を勤めていた女性は、それらの写真を発見したときの驚きを語っています。

彼は、労働者だけでなく、身体の不自由な人・目の見えない人など……「第三帝国に存在してはいけない」人々の写真をも撮りためていたのです。

さらには、『迫害される人』と題した、ユダヤ人たちのポートレイトも。



ザンダーの作品が評価されるようになったのは戦後のことでした。



偽ることのない視線、画面から浮き出してくるようなモデルの存在感。

自らが労働者の出身であったザンダーだったからこそ出来た仕事だったのだと学べるDVDです。

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ぱっと見文化的なこと
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なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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