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紫式子日記

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「流行するポップアート展」

ブログ上で多くの方の反対と批判を受けながらも、前売り消化のために行ってまいりました、「流行するポップアート展」

んー、チケット代に見合ってたかはわからんけど、ていうか見合ってないと思ってるけど、「それなりに」得るものはありましたよ。

そーれーなーりーに、ね。



ねこの話はまた今度です。

にゃんにゃん
まぁ、フーゾク語さんもおっしゃってたけど、行く価値は〜、というとあんまないね。

ていうか、なーんもないの。

逆にいえば、なーんもない状態というのがどういう状態かを観られるエキシビジョンです。

少なくとも私にとっては。



いや、私ポップアートとか、それの上位カテゴリだか親だかわからないけど、モダンアートとか、好きなのよ。

「従順な子」として育てられた反動でさ、ああいう「反抗」を具現化してるものは好きなのよ。

ロックミュージックとかも、反抗の音楽でしょ?

そうそう、今日展示されてたけど、デュシャン好きなのよ。

今日のために『デュシャンは語る』読破して、予習しといたのよ。

私はモダンアートに肯定的なの、それ忘れないでね。



で、その私までもが言うんだから間違いない、なーんもないの!



まず定義がない。

「ポップアートとは何ぞや」が示されていないし、読み取ることもできなかった。

デュシャンも……確かに大量生産品を選択して「芸術」としたけどさぁ……始祖かもしんないけどさぁ……。

「ポップ」という冠が付く人じゃないと思うんだー。

と、まぁ、こんな風に、観る者に抵抗を抱かせてしまう、「なさ」。



次に主義がない。

主義のなさこそポップアートを特徴付けてるのだ云々ゆわれるかもしんないけどさー。

なんつの? デュシャンとかウォーホルとか、リキテンスタインとか、名前の知られてるらへんはまだ、反抗の哲学というか……。

考え抜かれてるものがある気がするのね。

リキテンスタインは不必要にまんがの1コマをでっかくする訳なんだけど、「なぜ、でっかくしなきゃいけなかったのか」っていう理由がある気がするのね。

明確には言えないけど、恐らくある種の問題提起よ。

だけど彼より後に現れた「アーティスト」たちは……「でっかくするためにでっかくしてる」ように見えた。

「でっかくしときゃぁリキテンスタインの思想がわかってると思われるだろー」程度の動機で、ものを拡大したり、不必要にでっかいキャンバスを使ってるように見える。

二番煎じっていうか。

上っ面だけ模倣してて、表現すべき主義が「ない」ように思えた。



あとは、実体がなかった。

これはでも、ウォーホルとかリキテンスタインとかにも言えることだし、これこそポップアートの何たるかなのかな、ってちょっと思ったけど。

そう、実体がない。

今日「オリジナル」で「生の」作品を見てきた訳だけど、「実物」より、図録に印刷された「コピー」の方がリアリティがあった。

これは私が今までポップアートとされるものを直接目にしたことがなくって、図版とか図録でしか観たことがなかったせいかもしれないけれど……。

実は「RIMPA展」で初めてウォーホルを観たときも思ったことだから、割と私の中では恒常的な現象だと思うんだ。

そう、複製されて実体を得るの。

「大量生産」てそういうことなのか、と。

万物がコピーであり、オリジナルは存在しない。

ということは、そんなものの「オリジナル」を見せるこのエキシビジョン自体に意義が「ない」ではないかー……。

とほほ、もうおねぃさんフォローしきれないよ。

もともとする気「にゃい」けどね、ふぉろー。



でも、その「なーんでもない」「アート」たちを見ながら、私もおんなじ「なーんでもない」なんだなぁと、静かに思っていたのです。

なんか、その「なんでもなさ」に共鳴してしまった。

なーんにもないのよね、私の子宮の中と一緒で。みたいな。

あ、念のため言っとくけど、ヌードをモチーフにした作品の前でじゃなかったからね!

言っとくけど!!!


私も主義も思想も統一性もなんにもないもんなぁ、実は。

ブリロの箱と一緒。

存在する意義がない。

けど、消滅するほどの意義もない。と思う。



これから空っぽのレポートを仕上げて明日の提出に備えます。

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