2006/11/17 Category : Music マドンナ『ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ』『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』 ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツグレイテスト・ヒッツ VOL.2まだ聴いてる途中なんだけど、それぞれのさわりを聴いて「マドンナの音楽は『マドンナらしくある』のではなく、『ミュージック・シーンの先端』なのだな」と思った。アルバムごとにプロデューサーを変え、曲調をがらりと変えるというのは聴いていたけれど、ここまでとは思わなかった。マドンナの楽曲を追うだけでミュージック・シーンの歴史を追えるのではないだろうか。マドンナ真実の言葉『マドンナ 真実の言葉』というマドンナ語録があるのだけれど、後輩の子がマドンナ好きというので立ち読みだけした。そのとき読んだ「マリリン・モンローは被害者だった。でも、私は違う」という言葉を思い出す。マリリンのように、消費物とされないために。被害者とならないために、マドンナは戦い続けてみせているのだろうか。知の技法―東京大学教養学部「基礎演習」テキスト私がマドンナという人を初めて見たのは高校の図書館にあった『知の技法』で(レコード屋でなく図書館だったというのがいかにもで泣ける)、そこには彼女のヌード写真集について書かれていた。内容はトンと憶えていないのだけれど、図版として載せられていていたサイボーグのような彼女の肉体を思い出す。鍛え抜かれた筋肉は、欲情を催させることを目的とはしていないように見えた。あれは、消費物とされた「女性」……マリリンに集約される……を代表しての、マドンナなりの復讐ということになろうか。SEX by MADONNA―マドンナ写真集森村泰昌が『サイコボーグ』シリーズと題してマドンナに扮していたのも、そういう経緯があったのかな。などと、遅めのマドンナ覚醒を果たした私は思っている。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword