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紫式子日記

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マドンナ『ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ』『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』


ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ
ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ



グレイテスト・ヒッツ VOL.2
グレイテスト・ヒッツ VOL.2


まだ聴いてる途中なんだけど、それぞれのさわりを聴いて

「マドンナの音楽は『マドンナらしくある』のではなく、『ミュージック・シーンの先端』なのだな」

と思った。

アルバムごとにプロデューサーを変え、曲調をがらりと変えるというのは聴いていたけれど、ここまでとは思わなかった。

マドンナの楽曲を追うだけでミュージック・シーンの歴史を追えるのではないだろうか。



マドンナ真実の言葉
マドンナ真実の言葉



『マドンナ 真実の言葉』というマドンナ語録があるのだけれど、後輩の子がマドンナ好きというので立ち読みだけした。

そのとき読んだ

「マリリン・モンローは被害者だった。でも、私は違う」

という言葉を思い出す。

マリリンのように、消費物とされないために。

被害者とならないために、マドンナは戦い続けてみせているのだろうか。



知の技法―東京大学教養学部「基礎演習」テキスト
知の技法―東京大学教養学部「基礎演習」テキスト



私がマドンナという人を初めて見たのは高校の図書館にあった『知の技法』で(レコード屋でなく図書館だったというのがいかにもで泣ける)、そこには彼女のヌード写真集について書かれていた。

内容はトンと憶えていないのだけれど、図版として載せられていていたサイボーグのような彼女の肉体を思い出す。

鍛え抜かれた筋肉は、欲情を催させることを目的とはしていないように見えた。

あれは、消費物とされた「女性」……マリリンに集約される……を代表しての、マドンナなりの復讐ということになろうか。



SEX by MADONNA―マドンナ写真集
SEX by MADONNA―マドンナ写真集



森村泰昌が『サイコボーグ』シリーズと題してマドンナに扮していたのも、そういう経緯があったのかな。

などと、遅めのマドンナ覚醒を果たした私は思っている。

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