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紫式子日記

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『博士の愛した数式』


博士の愛した数式
博士の愛した数式



The号泣。

どうしてでしょう。

誰かが死ぬわけでも壮絶に愛の炎を燃やすわけでもないのに、何がこんなに胸を締め付けるのでしょう。

それはたぶんです。

愛はiです。

虚数です。

謙虚な数です。



元々「理系的なハナシ」は好きな人間なので、こういうお話はワクワクする。

博士の

「潔い数字だ」(24)

とか

「チャーミングな数字だ」(220)

っていうコメントも、いちいちほっこりするし。



道ならぬ恋をしていた義姉には「eのπi乗=−1」と書き送っていたのを、「eのπi乗+1=0」と書き換えるようになったのは、マイナスだった時間が「永遠である現在」として動き出したことを示している、みたいな解釈でいいのかしらね。



あぁ、だった……だなぁ。

ことばにしてしまうとそれだけなんですが、それをじっくり感じることができる映画でした。

大人になった√(吉岡秀隆)が数学教師として教壇に立ち、博士と数学の話をする……という映画独自の設定も見事だったと思います。

まとまりが出てた。

しかし、『半落ち』でも思ったけど、吉岡秀隆の芸能界でのポジションはオイシイよなぁ。。。
原作。すみません、読んでません。。。

博士の愛した数式
博士の愛した数式

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