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紫式子日記

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『キナコタイフーン(1)』渡辺ペコ

今さらでサーセン(´・ω・)

新人賞なんか獲っちゃったりして、自意識過剰になっていた映画監督志望の主人公が
デビュー作大コケ → AV制作会社にスカウト → ヘンな自意識削げて成長していく……
というオハナシ。



渡辺ペコさんはトークショーを観に行ったことがある。
なんというか自意識と謙虚さがギリギリでせめぎあってるみたいなそういう人。
2chでの評価とかすっごい気になって検索しちゃう自分と、
「誰が何と言おうと気にするか!」みたいな自分とが二律背反して共存しているらしい。

そういう人が描いた「ものを作る」ことに関してのまんが、
て言ったら、たぶんみんな納得するんじゃないかと思う。



形而上童貞(精神的に童貞)のハナシは、前どっかで書いたと思うけど、
形而上処女 ってのもいて、どーいうのかというと「母性が無い女」。
「私を見て!」「私をキモチよくして!!」ってのしか頭に無い女。
SMクラブで女王様とかやって、めんどくさいM男の面倒とか見れば
母性を遣えるようになり、「処女」を棄てられるらしい、のですが。

主人公・キナコは処女なんですよ。形而上でも形而下でも。
それがいくつかの「みそぎ」を経て、(形而上)処女を脱していく物語。たぶん。

成長物語ってこともあって、テンポ的にダレる予感がするのが少々心配。

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