2007/07/25 Category : Books 『薬指の標本』小川洋子 薬指の標本おうわさはかねがね、といった感じの本。やっとこ読みまして。なんか、オンナ版村上春樹みたいだと思った。日常と異世界がひとつづきになっちゃってる感じが。でもゴシック・ロマン的な雰囲気(確かにこれはフランスを舞台に映画化したくなる)とか、エロティックな事柄への感性はとても「女性」的というか、「乙女」的というか。うーん、でもフランスの匂いがして、なおかつハルキの妹みたいな匂いがして、っていう以外に、あまり印象が残らないのが難点といえば難点か。ちょっと、そういう「雰囲気」が鼻について、主人公に共感したりとか、しそびれた印象があります。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword