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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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『禁色』三島由紀夫

禁色 (新潮文庫)
禁色 (新潮文庫)


これもねぇ……。
だいぶ前に読み終えたんだけど、素晴らしすぎて感想書くのもおこがましくてねぇ……。
延び延びになっていました……。



なんつったって! にほんごが!! すばらしい、美しすぎる!!
多少抵抗がある内容でもすいすい読ませて、しかも各文が印象にも残る、
三島由紀夫の日本語力って本当にすごい。再認識した。


そしてストーリーがね……。
俊輔に見出され、「見られる存在」としての自分に目覚めた悠一が、
ある出来事をきっかけに「見る存在」に生まれ変わる。
一方、悠一を道具のように使おうとしていた俊輔は、
自分がそれ以上の感情を悠一に対して抱き始めたことに気付く。

悠一の変化は、身勝手で高慢な処女が
自分のことを気にしない母性を身に着けるかのようだし、
俊輔の変化も、ひたすらに他者を憎んでいる傲慢な童貞が筆下ろしを経て、
きちんと相手をいち人格として見られるようになるかのよう。


これを「誰も幸せにならない物語」って書いてる人もいたけど、私は違うと思う。
悠一、俊輔とも、自分を生きづらく不必要な自意識が削げて、
その状態で物語を終えることができて、幸せじゃない、なんて思う。

その「幸せ」が果たされなかったのが『豊饒の海 天人五衰』の結末で、
まぁそうなると三島本人は最終的には「誰も幸せにならない」を選んだのかなー、とかね。

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なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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