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紫式子日記

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『包む』幸田文


包む
包む


なんでだろう……



文章が明快だし、読みやすいのに、

読むのに2週間以上かかってる気が……

詰組みが狭いからか?



何をさておき幸田文。

私が唯一、はばかりやことわりなく

「好き」といえる作家。



特にエッセイが好きですねぃ。

父・幸田露伴にたたきこまれた

「仔細なくものを観る目」

「的確に描写する文章力」


そして、自らもその「目」と「筆」の

対象にしてしまうストイックさ。



表題作「包む」はやっぱりいい話なんですけど、

自身の容姿に対するコンプレックスが

窺える「きものの話」とか、

自身の浅ましさ・厭らしさを恥じ入る

孤児院の話なんかが、

個人的には好きです。



次は『月の塵』に挑戦です。

果たして。

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