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紫式子日記

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『ハンニバル』トマス・ハリス

なんでG-Toolsで「ハンニバル」検索するといちばん上に
G線上のアリア100%
G線上のアリア100%
が出て来るんだよ……。



気を取り直して。

ハンニバル〈上〉 (新潮文庫) ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)


映画は順番に駄作になっていくけれど(苦笑)、
原作はどんどん冴え渡っていってる感じなんだよなぁ。

この作品のスピード感、トマス・ハリスお得意の
緩急つけた演出の妙は素晴らしい。
レクター博士が自由の身で動き回ってるから、
彼の何手も先を見越した理知的な立ち回りが楽しめます。



脇役・複線・結末は映画とだいぶ違う。
確かに文章だと丁度いいんだけれど、映像化するには膨らみすぎかも。
これを2時間のボリュームに収めたリドリー・スコットは頑張ったな~ って感じです。
解釈も比較的、的確だったと思う。
途中で何かが変わってたら「確かに映画版の終わり方もアリかも」って感じ。

っていうか私にしてみたら
原作の終わり方のが落ち着かない(笑)。
こんなラブコメ望んでないんだけどー!
いやこれほんとに原作者の手によるものなんですよね?
二次創作とかじゃないんですよね???

何だかすごく夢現な感じ……なんです。
これは、レクターかクラリス、どちらかが見ている
夢なんじゃないの……? って問いたくなってしまう。

しかし「あの」レクターと「あの」クラリスが
互いにラブコメになってしまうほど深く求め合い、
結びついたのだなぁ……と思うと、感慨深い。
2人の出会い(=『羊たちの沈黙』)から観ている身としては。

大人になったら、こっちの結末の佳さがわかるようになるかもしれない。



ハンニバル [DVD]
ハンニバル [DVD]
『ハンニバル』を原作にしたというより原案にした「リドリー版」の趣。
そういえばリドリーは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から
『ブレード・ランナー』を生み出した才能の持ち主だった……。

ハンニバル オリジナル・サウンドトラック
ハンニバル オリジナル・サウンドトラック
レクター博士のセリフが入っていたり、場面に合わせた不気味なアレンジが
施されていたりするので、純粋に音楽を楽しむには不向き。

羊たちの沈黙
羊たちの沈黙
やっぱり最初に他人にオススメするのはコレだなー。

羊たちの沈黙 (アルティミット・エディション) [DVD]
羊たちの沈黙 (アルティミット・エディション) [DVD]
映画もわかりやすく、上手くまとまってたしねー。

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