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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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ビアズリー論(※18禁!)

さすがにタイガー立石の話しておいてビアズリーの話をしないわけには行かないので、今日はビアズリーです。



ビアズリービアズリー言っても何やらわからない方も多いと思われるが……。

一応おとといリンク張っておきましたが、画家です。

画家って言っても印刷物で作品を発表することが多かったから、どっちかつーとイラストレーターって言った方が適切な気もする。



そしていわゆる「芸術家」と呼ぶのはとてもはばかられる。

拍手[0回]

だって皆さん「芸術」とか「名画」とか「西洋美術」って聞いてどんなの思い浮かべます。

ルノアールとかセザンヌとか、割とこー癒し系の、教育によろしそうなものじゃない?

だけどビアズリーはとてもじゃないけど教育に向いていない

私が親なら子どもが18になるまで封印するね。

なんでうちの親そうしてくれなかったんだろう。

ってか、初めて見たのいつだ?

日本語大辞典が手に入った時だから……8歳?

そうそう、日本語大辞典で、(何を思ったか)「火遊び」引いたらそばに繊細で奇麗な挿絵があって、何の絵かと思ったら「ビアズリー」だった、という話なのですよ。

それ以来その挿絵(幻想美術館で「サロメより」ってなってる絵。正式名称は『孔雀の裳裾』)を見るために「ビアズリー」を引くようになったんです。

早熟だな。



それが始まりでしたね。

私はまんがにしろ西洋美術にしろ、楠本まきとか水月博士とかモローとかミュシャとか、繊細で滑らかな曲線を描く人が好きなんだけど、そういう絵の中で一番最初に目にしたのはビアズリーだったし、ビアズリーの下地がなかったら、他のそのテの絵を好きになっていたかどうかも危うい。



とりあえず私好みなんですよねー、美術的価値とか道徳性(いや、芸術に道徳とかそういう世俗の価値基準を当てはめてはいけないと信じているのですが)はさておいて。

何よりもまずエロい!

これはよくないでしょー、

好きな私でも見ていて気持ち悪くなるくらいエロい。

エグいエロ?

グロテスクって本人は言ってるけどな。

エログロ? って言うと意味変わるしな。

なんかこー描いてるものが露骨すぎてグロいのに、線がなまじキレーで美につながるエロスを醸してんのがタチ悪いんだと思うんだけど。

ハンパに抑圧してるから余計エロさが際立って、気持ち悪いくらい見えちゃうんだろうな。

チラリズムの応用編ですね。



なんで彼がこんな毒々しい性欲を抑圧したよーな絵を描いたか(あるいは、描かざるを得なかったか)と言えば、それはひとえに彼自身がそういう生活してたからなんですよね。

病弱な自身の肉体、美しい姉、たくましい母親。

性的欲望は、抱かれても、肉体によって発散されることはほとんどなかったでしょう。

(詳しく調べたわけじゃないけど、この人ヴァージンだと思う……。)

膨らむごとに強く抑圧される欲望は、代わりに紙の上で放たれたわけです。

彼自身「僕は自分が紙の上以外で空想することを許さない」みたいなことを言ってるんですが、これはオナニーしないぞ宣言みたいに聞こえませんか。

私だけですか。

けっこう自信あるんだけどな。。。



そういうことも知ると、彼のグロテスクな絵に、セックス全体への失恋、みたいな哀愁も感じられて、なんだか彼が愛しく感じられるんですよ。



あと、早熟・夭折の鬼才っていうのも、彼の人生にドラマ性を与えています。

ルノアールとかピカソとかもそっち方面にガッついてあらせられたけど、あの人た長生きだったでしょ。

やっぱね、歳を重ねるにつれてまろやかさみたいなのが出てきてしまうんですよ、絵筆も脚の間の筆も。

それに対してビアズリー、享年25歳って。

真っ盛りじゃん。



絵への姿勢も、それだけに必死というか、攻めの姿勢なんですよね。

父親が病弱だったのもあって、自分の先が長くないことを知っていたんでしょう、死に向かって精力的な仕事をしたことが伺えます。

自分という個体が死に絶えるまで交尾する生物の必死さに似たものすら感じます。



ただ彼も、死に際にはカトリックに改宗して、死後は自分の生み出した卑猥な作品を処分するよう遺言しています。

その遺言が守られなかったから、私たちは今も100年の時を越えて、彼とヴァーチャルセックスできるわけですが。

サディスティックな姿勢で時代を挑発しつづけた人間が、最期には究極のサドマゾ関係である神との関係に入ったという終わり方もまた、セックスに並ぶ人間の性のようなものを感じさせて、劇的です。



ま、よーするに……観ててイけるから好きってだけの話だった気がしなくもないんですが。

トリップ&エロティックとか、シュール&グロテスクとか、そういうテイストを私が好きなのには、こういう下地もあるんですよ。っと。

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なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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