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紫式子日記

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タイガー立石との再会

このタイトルにピンと来る人は、相当アツいですね。

いゃー、タイガー立石っていうアーティスト? って言っていいのかな?

絵とかまんがとか描く人がいたんだけどさ。

で、絵本の絵とかも描いてたんだけどさ。

私、小さい頃イトコの家でそのうちの1冊『ぐにゃぐにゃ世界の冒険』って絵本を見たのね。

それがすごく印象的で、それから〜……10年以上? 15年くらい?

あれよかったなー、とか、記憶がどんどんぼんやりしていくにも関わらず、思いつづけてたのね。
そしたら、こないだお茶で数学やってる友達と話す機会があって。

彼女は今トポロジーをやってるって言うのよ。

んで、トポロジーってなぁに? って訊いたら、それがまさに『ぐにゃぐにゃ世界』の世界観だったんですよ!



と、いうアレで、私のタイガー立石絵本への想いは一気に加熱したワケですが。

アマゾンとか見ても全部絶版とかだし。

割と諦め入り始めてたんですね。

ところが、今日近所の「夫婦で医者・山手線内側一戸建て」っていう豪邸に伺ったら、ズラーって絵本並んでるの気付いて、もしやと思ってタイガー立石の名前を出してみたの。

そしたら!

出てくる出てくる、

『ぐにゃぐにゃ世界の冒険』

『顔の美術館』

『すてきに へんな家』

『とらのゆめ』

『ままです すきです すてきです』



借りてきました、もちろん。

今そこにあります。



私は知る人ぞ知るシュールレアリズム・奇妙奇怪・異次元トリップ系大好きにんげんなんだけど、タイガー立石はそんな私にそういう世界を見せてくれた最初の人なの。

彼自身そういうのが好きらしくて、絵本の中にも明らかにダリやエッシャーを意識した構図・色使いの絵が出てくる。

タイガー立石の絵を見るだけで、近代美術が総ざらえできる感じ。

しかも奇怪な名作をタイガー立石の感性でコラージュしてるから、キテレツさ二乗。

ちゃんとアタマ使って描いてる人なんだよね。

ちゃんと思想とか思考とかを言葉にしてる人しか出来ない仕事をする。

絵のどこを見ても哲学やら美学やら美術史学やらが見付かる。

だからトポロジーなんて「何のパクリですか?」みたいな名前の学問を絵本に仕立てられる。

読んでてホント退屈しない絵本を描くんですよ。

頭を使う絵本。

感受性強いちみたんの頃にこんなん読んで魅力感じてた時点で、私の今ある姿はある程度決定されていたんだなぁとかしみじみ。



タイガー立石関連書籍・作品を全部チェックしてるわけじゃないから、語れるほどの知識はないけど(絵本だって読んだの久しぶりだし?)、村崎感性のルートのひとつに再会できた感動を、ここに書き留めておこうと思いまして。

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