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紫式子日記

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スーパーエッシャー展


理系アートの至高。





そういやいってきましたよ、「スーパーエッシャー展」

Bunkamuraにて。



4日の15時にいったら「チケット売り場まで60分待ち」

し……死ねよ……

しょーがないから同伴者と渋谷の街をぶらぶらして、18時ごろ

「リトライしとく?」

と行ってみたら「ただいまの待ち時間 0分」

(・∀・)!



しかし中に入れば人・人・人……。

初期の(だまし絵ですらない)フツーの版画にすら人だかり。

ワタクシ実は、ビアズリーとかエッシャーみたいな

「印刷芸術」(ってカテゴライズしていいかな?)

画集で観たほうが満足度高いの人なので、

これにはいささかびつくり。

まぁやっぱ、実物の細密さには感銘を受けるけれども。。。



この展示で必見なのはやっぱ! 動くCGでしょう!

だまし絵が動く! 無限につながる!! 無限に広がる!!

脳内に無限の世界を生ぜしめながら、

有限の紙の面積しか与えられていなかったエッシャー。

50年かかりましたが、2次元は無限を手に入れましたよ、と伝えてあげたい。



それから、こっちはほとんど気に留めてる人がいなかったけど、

楽曲の旋律をうずまき上にプロットする楽譜に感動した。

うずの1周が1オクターブ、内側ほど高い音、外側ほど低い音。

もっとスゴいのが、それが実際のメロディに合わせたアニメーションになってるぅ!

曲はバッハの『イノベンション第1番』で、このチョイスがまた秀逸。

なぜかって、この曲は同一主題をくりかえした規則的なもの。

旋律と描画、ふたつの規則性にしたがって動く色のうずまきは見事。



それを観ながら思ったのは、

バッハとエッシャーってやったことが似てる……

ということ。

どっちも厳格な理論に則った「規則性の世界」を描き、規則性の美しさを示した。

けれど、どちらもどこかでその規則性をハズし、有機的な美しさも持たせている。

だからエッシャーは「数学者」でなくて「芸術家」として歴史に名を連ねている。



そしてバッハにもエッシャーにも感じるのが、無限を見た人間の感動

天の高みに上るバッハのオルガン曲と、

どこまでも続いていくエッシャーの正則分割。

私の中では同じかもしれない。



数学者や地質学者ともかかわりがあったというエッシャーは、

西洋美術史に「数字の美しさ」を持ち込んだ

勲功のハッカーだったかもしれない。



ガウディもモザイクで無限の小宇宙を表現したり

サグラダ・ファミリアの形状を物理学的に決めてたり、

理系的要素って「美」と親しい隣人なんですよね。



『たけしの誰でもピカソ』で5日、

「数学でキレイになる!」って企画をやってて感動したので、エントリ書くことにしました。

「でんぐりでんぐり」はカワイイよね。
こんな本もあるらすぃ。



ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

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