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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』



と、いうアレで観てきましたよー(^^)

過去関連記事。関連書籍もリンクあり


OPの「掴み」が完璧だった。

「彼は十字架の真の敵か?
 それとも哀しい信者か?」


とか、なんかそんな(うろおぼえ)。


外界との交わりを拒み、近しい人たちも
最後まで彼の名字の正確な読み方すら知らなかった。
(日本ではダーガーが定着しているが、
 近所の人たちは「ダージャー」と呼んでいた)



初めて知ったのは、知的障害児の施設に入っていたとき
州立農場で強制?労働をさせられていたということ。
口答えをすれば厳しく罰せられたということ。
父親が大好きで「引き離された」と被害意識を持っていたこと。

彼が創作した長編小説『非現実の王国で』は、
グランデリニアンという無神論者の大人たちが
子供を親から引き離し「子供奴隷」として
こき使っている、という設定があって、
まぁその子供奴隷が反乱を起こす物語なんですけど、


これを私は
「独創的な世界観だなー」
なんて思ってたんですが、実のところ
彼の体験そのものだったわけですね。

『非現実の王国で』はダーガーによる文章と
付随する絵画群からなる「合戦絵巻」みたいなモンなんですけど、
子供たちが首を締められるシーンが多く出てくるんです。
それもまた、農場で実際にあった罰みたいです。


たぶんダーガーって、ほんとうに

拍手[0回]

「子供のまま」で世界を見ていたんでしょうね。

「子供のまま」だから、
子供奴隷たちもいつか大人になるとか、
子供たちを収容して労働させる「大人の事情」とか、
そういうのがまったく無い状態で物語を作ってる。

子供って「大人の事情」知らないから、
「大人の目線」からして見れば、
理不尽な被害意識を抱くじゃないですか。
あの感じ。

でも、それが観る側の「童心」みたいなの?を呼び起こして、
今あるダーガー人気につながっているのかなー、なんて。


フィクションの物語ですが、キリスト教や神が登場します。
こんなに独創性豊かな人が、なんで既存の宗教使うんだ?
とか思ってましたが、別に独創的ってわけじゃないんだな。
(子供時代の)彼の世界をそのまんま、だったんだな。

ただそれをハタチらへんから形にしはじめて、
70歳とか80歳になるまで守り抜くと、
「スゲー(、っつかアブねー)」
ってことになるんだ っていうハナシで。


あと少女(※チンコ付き)をたくさん描いて、
新聞や広告の少女の写真をいっぱい集めてた割に
実際の子供は嫌いだったらしい。

嫌いというか、
「とても子供好きなタイプには見えない」
って言われ方。

彼が好きだったのは彼が自分の中で描いた「少女」で、
実在の子供たちは彼の拒む「外界」の一部だったんだろう。


ダーガーを知る人のインタビューと、
ダーガーが残した絵を加工した
『非現実の王国で』アニメーションとが
絶妙に交錯する、面白い編集ですた。

わかりにくいっちゃわかりにくいけど、
その現実と非現実との交錯こそが
ダーガーの世界だった
っていう
解釈なんだろうな、といま思った。


女の子がチンコ付きな件に関しては、……

なんていうか、すごくね、神格化してるの。
「少女」たちのことを。
「いずれ『女』になるべきもの」ではなく、
それ自体で完成されてしまっている存在
みたいに見ていたフシがあった。

だから、アレじゃん?

両方あれば完璧じゃん?

ってことでどうだろう。ダメかなぁ。



ちなみに観てきたのは
名古屋シネマテークという、東京で言うところの
イメージフォーラムと★ポレポレ東中野
混ざったような映画館。

東京みたいに分散してない分、むしろ濃度が高かった(笑)
次は★『タクシデルミア』を観に行こうと思う。

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Comment

無題
  • Rogi073
  • URL
  • 2008-04-20 01:11
  • edit
コメントありがとうございました。
>Rogi073さん
  • 紫式子
  • 2008-04-20 14:38
  • edit
こちらこそ、コメントとTBお返しいただき
ありがとうございました。
初来訪です
こんばんは。ちょっとあがらせてもらいますよ

>「彼は十字架の真の敵か?
 それとも哀しい信者か?」

ありましたね。こんなフレーズ。とりあえず今だったら児ポ法にひっかかって「社会の敵」呼ばわりされちゃうかもしれません

チ○コに関する考察、興味深く読ませていただきました。そうですねー わたしも単なる人間の子供ということじゃなく、一種のスーパーヒーローというか人間を越えた存在である、ということでついついつけちゃったんじゃないかと思います

可憐な少女とグロ描写の組み合わせは丸尾末広さんの世界にも似てるな、と思いました(あんま知らんのだけど)

ざーっとブログ内見させてもらいましたけど、マニアックで面白いとこですね。またよらせていただきます
あと『タクシデルミア』はこれと同じ日に見てきました。悪趣味二本立て(笑)

初めまして。
  • とらねこ
  • URL
  • 2008-04-20 23:40
  • edit
コメント&TBありがとうございました。

そうですね、男性器のついた少女ヴィヴィアン・ガールズのことについて、
中には「少女について良く知らなかったため」もしくは「女性経験がないからだろう」という見方のあった一方で、
性融合体としての完璧さについて言及していた人も、一人だけ居ましたよね。

おっしゃる通り、子供の心のままで、思うがままに描いていたんだろうな、って思いますよね。
大人としての自分を拒否、それもあったでしょうね。
時折、この人の絵は、見てはいけないオナニーのように映る瞬間もありました。

>社会適応する気がないみたい
紫式子さん、少しダーガー的発言ですが・・・。
その一言、私もちょっとシビれましたよ♪
>SGA屋伍一さん
  • 紫式子
  • 2008-04-20 23:43
  • edit
コメント、TBお返しいただきありがとうございます。

私も新社会人として先輩に自分の趣味を説明しなければならない局面が出てき、改めて自分の好みの反社会性を思い知らされてます。しょんぼり。

すごくぶっとんだ仮想なんですけど、
私が男子保育園児だったとして、
クラスの女の子でチンコ付きの子がいたら
すごく嫉妬すると思うんです。
自分にあるもの・ないもの両方持ってますから。

丸尾末広は私も未チェックなんですよねー。
読まなきゃいけないもの、
観なきゃいけないものが多すぎます。

また「タクシデルミア」観たら
伺わせていただきます。
今後とも、よしなにm(__)m
>とらねこさん
  • 紫式子
  • 2008-04-20 23:58
  • edit
コメント・TBお返しいただき、ありがとうございます。

大家のキヨコ・ラーナーさんが、
冗談めかしてでしたけど、
このテのことを仰っていましたね。

私はチンコ付いていないので
よくわからないのですが、
やっぱり男性にとってチンコの有無って
「完全性」の大前提だと思うんですよ。
実際どうかはわかりませんけど。。。

そうなんですよね、結局
書けなかったのですけれど、
書き込みの緻密さですとか、
特定のモチーフへの執着に、
すごく「リビドー」みたいなものを
感じるんですよね。
とらねこさんのブログでも
フロイトネタで盛り上がってましたが・笑。

表現欲とか、いろいろな欲望がないまぜになって、
そこに性欲も混ざってたみたいな感じかな、
と(やわらかめに)考えていますが。。。

「ないみたい」と書きつつも
必死で努力してますよ。
でもやっぱりむりみたいです(´・ω・)
職場の先輩たち(みんな男性)が
ガンダムとドラゴンボールの
話ばっかしています。
早く混ざりたいです。

では、またお世話になることがありましたら
よろしくお願いいたします☆
無題
  • あおひー
  • URL
  • 2008-06-05 22:54
  • edit
先日、やっとこさ行ってきました。
あんなにも完成度の高い映画だとは思ってもみませんでしたよ。
アニメのうごきが絵のタッチとあってぎこちないのがよかったです。
>あおひーさん
  • 紫式子
  • 2008-06-07 17:59
  • edit
上手い作りでしたよねー。
ダーガーのドキュメンタリーが気付くとアニメにつながってたりして、夢/現が分かれていなかったであろうダーガーの世界観を表してるのが上手いなー と思いました。

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