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紫式子日記

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『電脳漫画技研』


08年のレビュー一発目がこれですってよ。
大丈夫か私。
あけましておめでとうございます
今年もこんなんですが何卒よしなに。


03年の本なんですが、
「PCでイラスト」が浸透した
今だからこそ読みたい本。

テクニック本ではないです。
5人の漫画家先生たちが、
なぜ如何にしてPCを使って
漫画を描きはじめたか? という、
思考・主義に焦点を当てた本。

テーマは「一人一流派」。
自分の画風に合った使い方
すりゃいいじゃん、ていう。

手を抜きたかったという山本直樹先生、
有能なアシスタントだという古屋兎丸先生、
どんどん気が楽になるという福山庸治先生。


印象的だったのは
やっぱりやまだないとー先生。
山本さんや古屋さんは男の使い方、
私は女の使い方をしたい、
みたいに仰っていて。
でも、今溢れてるいわゆる
「デジ絵」「萌え画」って、
ここでいう「男の」使い方なんですよね。


私「萌え画」が描けないことに
こっそりコンプレックスあったのですが、
これで一気に気が楽になりました。
この本読んでから描いた絵は、
我ながらお気に入り。

たぶん今デジ絵・萌え画を描いてる
人たちって、PCお絵描きが
浸透してきたのと同時期に
(あるいは既に浸透してから)
絵を描きはじめてるから、
デジ絵向きの下描きを描けるんですよね。
私、コピックマーカー→デジ絵の
過渡期に、乗り遅れた感じなので。


フレデリック・ボワレ先生はすごかった。
映画作るみたいにビデオ回して、
それをキャプチャしてスキャンして
漫画にしてるらしいです。
すげー。
やっぱ欧米のセンスってリアル志向よね。
西洋美術なんか如何に実物を
再現するかの実験だものね。

どの先生も、最先端のマシンには
こだわってないというのも印象的でした。
(5年前の本だけど、たぶん今もだ)
やっぱ使う人次第、っつハナシかね。

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