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紫式子日記

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『午後の曳航』三島由紀夫



三島由紀夫作品に関しては、もう私がどうこういうものではないので、
「読んだよ」という記録だけ、という感じなのですが。



この作品にはちょっとした思い出があって、高校の時の模試で
課題作品として出題されたのですよね。
で、模試が終わった後Yちゃんという女子が、
「式子ちゃんあれ何て言う作品かわかる?
 先生に訊いてみたんだけど、
 『確か三島由紀夫』ってことしかわからなくて……。」
って訊いてきたんですね、私に。
当時私村上春樹しか読んでなかったから、わかんなかったのですけれど(汗)。

『午後の曳航』のあらすじを読んで、どうもコレくさいぞとわかったのは大学時代。
すでにYちゃんも私も進学のために家を出ていて、
お互いの現住所がわからない状態で、メアドも消しちゃってて、
結局Yちゃんが『午後の~』にたどりつけたかどうかはわからないまま。

Yちゃんは私に『木島日記』とか『北神伝綺』を教えてくれて、
サブカルの手ほどきをしてくれた(笑)恩人なので、
いま思うとなぜ連絡手段を絶ってしまったのか「( ;´・ω・`)?」なのですが……。
木島日記 (1) (ニュータイプ100%コミックス) 北神伝綺 (上) (角川コミックス・エース)



あと、大学に入ってから知り合った友人に案内してもらって行った
元町を舞台にしているので、風景が容易に思い浮かぶという点でも、
個人的には思い入れの湧く作品です。



いちおう作品の感想を。

三島の「少年観」「(理想の)青年観」「父性観」が一同に介していて
「あ~~なるほど~~……」って思う。

三島は「少年」であり「理想の青年」である自分のまま、
堕落した「父性」を身に着けるまいとして、ああいうことをやったのかな、
なんて、いろいろ。

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