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紫式子日記

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『ふしぎな図書館』

また村上春樹です。

ていうか村上春樹しか読まないんですよ、このダメ文学部生は。。。


んで、『ふしぎな図書館』

『羊男のクリスマス』同様、佐々木マキの可愛くて、ちょっと不気味な挿絵で彩られています。



でも内容はというと、『クリスマス』より村上春樹的というか、ハルキストにはお馴染みの表現が矢継ぎ早に出てくる印象。

そもそも舞台が村上春樹の好きな場所(だと思う)である「図書館」だし、「まわりの空気がさっとうすくなってしまうくらいすてきなほほえみ」みたいな比喩、何より一人称「ぼく」の静かだけど、ちょっと寂しさを感じる口調……。

※って、『カンガルー日和』収録「図書館奇譚」の改稿だから、当然と言えば当然なのですね。

ここのところ『カフカ』『アフターダーク』と、村上春樹としては「異例」のものを連続で読んでいたので、なんだか懐かしいような気がしました。

今後「ぼく」や「あっちの世界」が村上作品に出てこなくなっても、こうやって作品は残っていくんだよなぁ……と、ヘンな感慨に捕らわれたり。



存命でしかも創作活動の真っ只中にあり、「今後」があるにも関わらず、明治の文豪etcと同じように研究対象とされたり、語られたりしてしまうところが、村上春樹の凄さであり、同時に気の毒な点だなぁ、とか思うのです。



私は今後作風がどう転ぼうと、たぶん村上春樹を読み続けるけど。

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