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紫式子日記

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「靉光展」




雨の竹橋、久しぶりに空いている美術館。

ていうか美術館自体久しぶり。



靉光は、1946年に38歳の若さで戦病死した画家。

実は知らない画家だったのだけれど、ポスターの絵の妙な薄暗さと、同時開催の「リアルのためのフィクション」展に惹かれ、参拝。



やはり東京国立近代美術館にはハズレがないなぁ、と再認識。

わかりやすく「魅力的」ではないんだけれど、混沌とか苦悩とか、暗さとちょっとのユーモア

いろんな画風を試した(試している最中に死んでしまった)人だから、

「ぜんぶお気に入り!」

ってことはないだろうけれど、たぶん誰にでも1〜2枚は「クる」と思う。



私が「キた」のは1940年の『花園』と1941年の『百合』。

前者は『花園』と銘打ちながら、赤褐色のウネウネしたものが蝶を呑み込まんとしている、さながら地獄絵図

対して後者は、日本画の技法を継承しているんだけれど、花と茎との結節点までしか色を塗っていない。

その塗り残し方が、妙に色っぽい。



キホンどろどろした画風の人だったのに、徴兵直前の最晩年は、色も筆遣いもさらさらしていたのに、しんみりしてしまった。





西端100年 靉光展 Webページ

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