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紫式子日記

メインが耽美系アート・映画・絵画から、文房具・ライフハックに移行しています。だいぶ世俗化しました……。
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「森村泰昌 なにものかへのレクイエムー戦場の頂上の 芸術」@東京都写真美術館

『LIFE』誌をパロディしたような広告画像が
「写真の世紀」20世紀がモチーフであることを
アピールしていて可愛らしいですね。

メインは映像作品「旗を立てる」だったんだろうけど、
個人的にはデュシャンに扮してチェスを打つ、
『チェスを打つ裸体』を素にした
作品でうるうる来てしまった。

「森村さん、デュシャンと
出会えて良かったね」というような。

森村さんがデュシャンに「なった」のは
今回が初めてではなくて、
かなり初期だったと思うけど
『だぶらかし(マルセル)』というタイトルで
デュシャンの女装姿「ローズ・セラヴィ」があって。

それが今回の新作の左奥に飾ってあったんですね。
そして手前には、老いたデュシャンを演じる森村さん。
私にはそれが、若き日の森村さんが
「芸術においてのお祖母さん」であるデュシャンに
「孫」として認められて作品を展示することを許され、
邂逅を果たしたように見えました。

『だぶらかし』の頃は、デュシャンを理解しようと学んでいて、
だけどまだ「辿り着いて」いなかったように今は思えます。

森村さん自身も歳を重ね、
老いたデュシャンを自然に演じられるようになった今、
森村さんは理論や言葉でなく在り様として
デュシャンに「なれた」ような気がします。

あと、作品の中でデュシャンとチェスを打つ裸婦、
これも森村さんが演じてる訳ですが、
「ローズ・セラヴィ」でもあるのだとか。
とすると、「女優」時代の森村さんが
晩年のデュシャンと対局しているとも取れますね。

作品の素になった写真が撮られた
『チェスを打つ裸体』パフォーマンス時は
デュシャンの勝ち、「裸体」のモデルの負けだったそうですが
今回「デュシャン」と「ローズ・セラヴィ」が打っているのは勝負がつかない
オノ・ヨーコの『ホワイト・チェス』。

「美術史の娘」として、美術史に戦いを挑むのではない、
愛してもらうのだという初期シリーズの
密やかな続編のように思えました。



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Comment

演じる
  • ぶんじん
  • URL
  • 2010-05-03 08:06
  • edit
と言う意味では、これは演劇の一種なのかな。写真・パロディーの枠を越えた何かなのでしょう。
>ぶんじんさん
  • 紫式子 〔管理人〕
  • 2010-05-06 21:25
森村泰昌本人は「美術家」を自称していますね、
写真家でも俳優でもなく。

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なんか王道はずれてるのが好き。
テーマにまとまり無くてすみません。
残念ながらこれが私です。

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