2006/01/23 Category : Comics 『BLACK JACK NEO』田口雅之 BLACK JACK NEO 1 (1)これもアレよね、「邪道」とか言う人いるんだろうなぁ。でも悪くないよ。田口雅之、『バトロワ』は内臓ハミ出すぎ、目ぇウルウルしすぎで1ページごとにオエッってなってたけど(・・・)、こっちは正解よ。B.J.が今日的にカッコよくなってるのが嬉しいし、ピノコがむっちりぷっちりしてるのも可愛い。「サファイア女史の隠し事」は、手塚治虫オリジナルじゃありえない「えぇーっ」な結末に唸らされる。端々に下田警部、スカンクといったら手塚ファンお馴染みの名脇役たちが再現されてるのも小憎らしい。しかし、田口雅之のキャラクターは、よく泣くね・笑。 つづきはこちら [0回]PR
2006/01/17 Category : Comics KAWADE夢ムック『田島昭宇vs浅田弘幸』 田島昭宇vs浅田弘幸キレイな線でややエロ&グロなもんを描くまんが家の双頭、田島昭宇と浅田弘幸のまるまる1冊特集本。田島昭宇は絵が上手すぎるっていうのとグロすぎるってとで敬遠しがちな私なのですが、なんたって浅田弘幸が大好きなので。なんたって『I'll』が。あの作品に出会わなければ私の人生はずっと暗澹たるものになっていたでしょう(オオゲサ)。内容は2人の対談に始まり、著名人からのファンコール、単行本未収録作品など盛りだくさん。私的に嬉しかったのは、『ダ・ヴィンチ』で連載されていた大槻ケンヂの小説『ロッキンホースバレリーナ』の挿絵が全て掲載されていたこと!コレ、単行本だと扉絵だけしか残されなくって、ほとんど収録されてなかったんですよね〜……また会えて良かったあと『禁じられた黄昏』もツボったかも。「田島昭宇+浅田弘幸から拡がる漫画ガイド」も素敵。少なくとも私の趣味と悉く一致しているなんてーか、間違ってもメジャー路線ではないんだけど、単なるオタク趣味でもない方面。ツウ好みの系譜ってか・笑。 つづきはこちら [0回]
2006/01/08 Category : Comics 『人形草子あやつり左近』写楽麿・小畑健 人形草紙あやつり左近今や『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』でその名を轟かす小畑健の出世作。ブックオフで見つけてノスタルジーに浸っちゃいましたよ〜。小畑氏の絵は、今と比べると少々荒く、歳月を感じます・笑。しかし壮麗さは当時からキッチリ確立されている。特にコレは和モノまんがですからね。細かい模様とか、小畑氏の技が冴える、冴える!そうそう、『女王蜂』に過剰反応したのは、これを読んだ直後だったからかもしれません。。。何たって左近ちゃんが美形なのーあ、私の「黒髪・ツリ目・お人形顔男子コンプレックス」はこのまんがで形成されたのかもしれない、今思うと。ストーリーは半分憶えていたりいなかったり、『金田一少年の事件簿』と混ざっているところもあったりなかったり。ヒトの記憶っていかがわしいものですね。トリックは、少々乱暴な気がするものもありますが、少年まんがとしては充分なレベルかと。ってか私そもそもミステリを積極的に読む人じゃないしな。シャーロック・ホームズだけはホームズのキャラクターが好きで、全集全部読んだけど、少年探偵団は意欲が湧かなかった。うん、やっぱ主人公で選んでるんだな。 つづきはこちら [0回]
2006/01/05 Category : Comics 『ミウミウ』やまだないと ミウミウやまだないとはエロい。ということが、とくとわかる一作。15の短編から成り、ほとんどがミウミウと呼ばれる黄緑の髪の女の子を主役としています。ただこのミウミウ、統一されたひとつのパーソナリティを持ったキャラクターではなく、エピソードごとに設定が変わります……使い主によって、付与される人格が変幻自在なダッチワイフのように。ひとつひとつの物語は、どこか幼稚で無邪気で、かなり成人まんが的。文字通りヤマ無しオチ無しイミ無しの、頭悪ぅい系のエロまんがを想像していただければよろしい。ミウミウが好きな女の子のことを考えたらペニスが生えてきちゃったりとか、小学校のクラスに素っ裸で成人女性のミウミウが転校してきたりとか。宇宙人が地球人の女の子をぶら下げて身体検査したり、ピクニックをしていた先生と子どもたちが熊の着ぐるみを着たミウミウちゃんに襲われ、先生は「食べられ」ちゃったり。しかし一般の成人まんがと『ミウミウ』が決定的に違うのは、「オヤジの目を持った女性」としてのやまだないとがこれを描いているという点。この辺は『Girl Friday』の巻末対談からの受け売りですが……。この人のまんがって、なんかどっかSMぽいところがあるんですよ。SMっていうといろいろ定義が広いけど、嗜虐性があるっていうか。「お尻ペンペン」は『Girl Friday』でも大切なモチーフだったし、『ミウミウ』にも出てくるし。お中元で、ボンデージルックの女の子が届けられる話とかもあってね。で、基本的に「男目線」のまんがなので、フォーカスはずっと、喘ぐ女の子たちに合わせられているんです。それが、なんだかね。やまだないとの、自虐行為の一環みたいに見えてくるんですよ。 [0回]
2006/01/02 Category : Comics 『死化粧師(4)』三原ミツカズ 死化粧師 4 (4)「ゴスロリじゃない三原ミツカズ」の最新刊。エンバーミングという、「遺体に防腐、殺菌、修復などの処置を施し、生前の姿に近く戻す技術」を職業とするエンバーマー・間宮心十郎と、彼の依頼人たちにまつわるエピソードが綴られていくまんがです。「死」が物語の軸になっている分、話は重たいのですが、その分込められている「思い」も深く、読んでいて心温まります。あと、心十郎のキャラが秀逸。エンバーミング後は猛烈な寒気に襲われ、「体温がほしい」と言って毎度違う女の子と「ムイムイ」する。なのに、本命のアズキちゃんにはラブコメの王道、「好きだからイジワルしちゃう」だし、もし指でも触れようものなら、自制できない不安に駆られて突き放してしまう。女性が描いてる男の子が主人公のまんがって、こういうのが面白いんだよなー。ニヤニヤ。今回は「花の門」「雨やどり」と、心十郎×アズキちゃんネタが2話収録されていて、心十郎の恋を応援する会・会員(何それ)としては心なごみましたね。あと、さすがにゴスロリ禁断症状になったらしく、ゴスロリキャラが出てくる会もあったし。人形作家の椿ちゃんも再登場したし・笑。いちばん「ヤられたっ!」と思ったのは巻末の「枯れないバラ」かなー。展開が上手かったですね。心憎い。 つづきはこちら [0回]