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紫式子日記

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『ブラック・ジャック スペシャル』


(C)AKITA PUBLISHING CO.,LTD

本日立ち読み2冊目。

ヤングチャンピオン2005年10月20日増刊号、『ブラック・ジャック スペシャル』

総勢23名のまんが家が、手塚治虫&ブラック・ジャックへの愛と敬意を込めて自分たちなりの『ブラック・ジャック』を展開しています。



「な〜んだ、『PLUTO』みたいなもんか、しかも各作家のオリジナルストーリー? ハ

とお思いになるなかれ!

なんとこの号では、手塚氏の長男・手塚眞氏みずから巻頭カラーを手がけているんです!!



あとなんと言っても私のイチオシはやまだないと

他の作家の絵と比べて、明らかにエロティックなBJ(笑)。

「オムカエデゴンス」まで出てきた上に、BJのセリフが「くると思った」は笑かすなぁ♪



あときくち正太「ぶら雲先生&ろりもも」なBJ&ピノコも、斬新な解釈で好きだなぁ。

BJ作品の何気ない最重要要素・「人情」を、いちばん前面に出して描いてるのはきくち正太だと思う。


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『楽園の南』小野塚カホリ


楽園の南
楽園の南




お気づきの方も多いでしょうが、楠本まきとかやまだないととか、あと藤原薫とか岡崎京子とか、フィールヤング系っていうの?

ちょっと一癖ある、「フツーじゃない」系の気が利いた女性まんが家が好きです。

小野塚カホリも然り。

今日の作品は、センキョどうしようか悩みつつ入ったブックオフで発見、立ち読みで読破してしまった一作です。

買ってないよ、金欠だから。。。



(お台場みたいな)埋め立てにより造られた臨海都市の高級マンションに暮らしていた主人公・瀬良は、両親を事故死で喪い、母親の不倫相手であった男性・黒崎と、彼の廃墟のような家に暮らすことになる。

黒崎と暮らし始めたことがきっかけで、瀬良と彼氏の槇野、親友のあやちんらの関係はひずんでいく。

その中で「生」「死」を実感せざるをえない出来事・事件も起こる。

だがそれらを通し、瀬良は正直に感情を吐露するすべを憶えていく。



一気読みしてしまったってことはつまり面白いってことなんだけど。

特にモノローグ……登場人物の心中会話……が上手く使われている作品でしたね。

タイトルにもセンスが窺えますが、小野塚カホリは言語センスが秀逸なのだと改めて気づかされました。

ただ、冷静に登場人物一人一人のプロフィールを整理してみると、ちょっと「ありがち」なストーリーだったかな、というのも思います。

結末も、なんだか無難なところに逃げた感じ。

いぇハッピーエンドは好きなのですけどね。


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『いじめてくん』吉田戦車


いじめてくん
いじめてくん




私としたことが、そういえば吉田戦車の話をしたことがなかったんじゃないかと不安に駆られて記事にしてみる。

吉田戦車といえばやっぱ『伝染るんです』かな? ってところもあるけど、私としてはむしろこちらをおすすめしたい。



いじめてくんは、軍事目的で開発された爆弾。

顔・表情・声・しぐさ・行動のすべてが人のいじめごころを誘うよう計算して作られていて、いじめてくんを見た人は思わず彼をいじめたくなります。

ところがいじめてくんに手を出したが最期、いじめてくんは爆発するのです。



……って、設定書いただけでなんかアレだなぁ。

さすが吉田戦車。



と言いつつ、シュールさばかりが印象的な吉田戦車の作品の中で、『いじめてくん』は読んでいて心温まる作品です。

これはどうも、作品の成り立ちが異質だかららしい。

吉田戦車自身による序文を読むと、最初、吉田戦車はこのいじめてくんというキャラクターが嫌いだったそうなのです。

ですが、連載を続ける上でいじめてくんを好きになる必要に迫られ、いじめてくんを好きになれるように、いじめてくんを成長・自立させることにしたそうです。

その言葉どおり、回を追うごとにいじめてくんは経験を積み、自分の意見をはっきり持ち、言い表せるようになります。

最後にいじめてくんを作った大佐との関係が温かなものになったのを確認し、このまんがは終わります。

このように、吉田戦車の情の深さと言いますか、キャラクターへの思い入れがストーリーの形をとって現れている、ステキなまんがです。



しかしそこはそれ、かの吉田戦車ですから。

単純に爆笑するにも良し、です☆

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『砂の城』一条ゆかり


砂の城 (1)
砂の城 1 (1)




一条ゆかり=有閑倶楽部、という印象がある気がするのですが。

ないですか。私だけですか。

まぁまぁ、もしもそういう方がいらっしゃったとしたら、この作品は衝撃かもしれません。

暗いッ! なんか知んないけどひたすら暗いッッ!!

一条ゆかり本人にしてみても、このまんがは意識的に自分の嫌いなタイプの人物を主人公にしたらしいですね……。



もう、登場人物の幸不幸が二転三転するんですよ。

幸せになった〜? と思ったらすぐまたどんでん返しを食らうのです。

人間万事塞翁が馬と言ったって、これじゃあねぇ……。

しかも最終的には、すごく、すご〜くハッピーなシーンの後で、
アンハッピーエンドなんです……。



でも、「あ〜あ、結局ダメなのかよ」っていう、読んだことを後悔するような話の持っていき方ではない辺り、さすが女王・一条ゆかりです。

読み手を引き込むっていうか……飽きさせないもんね!

その辺昨日の『白のファルーカ』とカブるかも。

まぁ、同じ人に借りたから当然かもしんないけど。

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『白のファルーカ』槇村さとる


白のファルーカ (1)
白のファルーカ (1)




何につけても名作というのは読んでおくべきものなんですね、というのを再認識。

もっと早くに読んどきゃ良かった。



槇村さとるは面白いですね。

「当たり外れある」って言われるけど……

男女問わず人間のドロッとした欲望を描きながらも、きちーんとハッピーエンドに持っていくあたり、安心して読めます。

ストーリー展開のテンポの良さも魅力なんだろうな。

2見開きもめくれば、状況が一変してるっていう(笑)



ラテンな2人の、リズミカルかつ激情的な恋愛が、まんが的でむしろ良かったです。

あと、なにげにミキが語るオッキーとの恋愛論が好きです

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