2005/12/21 Category : Comics 『紺野さんと遊ぼう』安田弘之 紺野さんと遊ぼうこの人って言ったら『ショムニ』なんだろーけど、敢えてこっちをオススメします。ってか私好みなんだこっちの方が。壮絶なフェチまんが。常にセーラー服の女子高生「紺野さん」の、直接的では無いんだけど、何だか見ているこっちがウズウズしちゃう、エロティックな仕草……のカット集みたいなまんが。すいかの種を、手を使わずに這いつくばって舌で舐めとったり。仰向けに寝ている太ももの間でみかんがスカートを押さえていたり。あぁもう上手く言えないから読めお前ら(ヤケ)。各話の間に挿入されている「紺野さんの微妙にやる気のないコスプレ集」にも爆笑です。私のお気に入りは「おしおきする女子高生」かな。 [0回]PR
2005/11/24 Category : Comics 気になるまんが ブックオフでですら買うのをためらってしまう貧乏っぷりってどんなんだろう。泡日水彩画みたいに見える技法を使っていて(painterかな?)、絵にすごく情緒がある。話も人情味に溢れてる。不倫というどろどろしたものがテーマになっているのに、すごく優しく、丁寧に料理されてる。やさぐれぱんだこちら、割と話題の。ビレバンで立ち読みして、笑い死にそうになって、これはヤバいいつの日かまた買いに来ようと、店を後にした次第。そしたらうちの大学生協にもあった。私が立ち読みした中で好きなのは、「鬼退治」かな。 [0回]
2005/11/22 Category : Comics 『コーヒーアンドシガレット』やまだないと コーヒーアンドシガレットお金が無い無いと言いつつ、欠かさず足を運ぶはブックオフ。本日の出物、やまだないと『コーヒーアンドシガレット』。ハードカバー、オールカラーの豪華装丁。小説まんがって感じ。エッセイまんがではないしね。コピーは「さみしくなんかない」。本編は、主人公である「彼女」の「男友達」論から始まります。「男の知り合いは何人かいます」「でも」恋人がいなけりゃ知り合いなんて何人いても同じだけどね。「彼女」の好きなことが綴られながら、ページは進みます。カフェ・喫茶店、花を飾る習慣、毎年の海外旅行。そしてその中に、少しずつ、「ひとり」であること、好きになってみたい「誰か」のことについて、言葉が織り込まれていきます。そして締めくくりは、「彼女」が友人と会話している台詞になっています。「恋人でも夫でもないのかもしれない」「でも…」「たったひとり」「わたし以外にわたしのことを見ていてくれる人…」「わたしが好きなもの」「わたしが見たもの 選んだこと」「わたしのことを誰かに証明してくれる人が」「いて欲しいな って…。」さみしくなんかない。好きなもの、自分で選び取ったものが日々の中にあって、毎日は充実している。ただ、それに加えて求めるものもある……。エロいやまだないとも良いけれど、こういう、エロ抜きの「ひたひた」したさみしさがあるやまだないとも好きだな。独り身の女の、何気無いオシャレな日常まんがと言ってしまえばそれまでなんだけど、読んだ後はちょっとゆっくり、周りを眺めながら歩きたくなるまんが。 [1回]
2005/11/21 Category : Comics 『耽美生活百科』楠本まき 耽美生活百科なんか知らないけど、まぁ多分ホルモンバランスの兼ね合いなんだけど、(ん? バランス=兼ね合い? 同義語重複??)ここ3日くらい、耽美ボルテージがまた上がっています。(今月の前半は、機能性重視っていうか、私にしては現実に目を向けていた。気まぐれなもんだ。)そんなノリもありつつ、発売当時=高校生のときから買わな買わな〜、と思っていた此方を、ようやっと購入。思えば長い道だった。だって字、細かすぎるんだもん……。でも読み始めると、案ずるより産むが易し、サックサク読んで、ニヤニヤできました。考えてみれば中学時代に紫崎感性の基礎を築いた楠本まき。合わないはずが無いんだよ。「耽美漫画家」と呼び声の高い楠本まきが、あいうえお50音順に耽美系ワードをテーマとして設定し、それについてイラスト&文章を綴るという、彼女には珍しいエッセイまんが。必ずしも、パーフェクト耽美&デカダンって訳じゃなく、それをひとつの「趣味」「嗜好」として、バランスよく、すなわち美しく過ごしている生活姿勢が窺えます。愛くるしいお人柄でいらっしゃるよね。ギャグ絵とか手書きの字とか、かわいいし。読んで思ったこと……この人、本当にB型だ……。こだわりを持って書かれている所と、ない所の差が激しすぎる。「50音順」て制限しないで、思いつくお題を、思いつくままに書いていってもらえば良かったんじゃあるまいかまぁ、このblogも「B型っぽい」って言われたこと、あるんだけどね♪さりとてやはり楠本まき、こだわって描いてあるパートはどれも美麗で一見に値します。「怠惰」「蟲」なんかは短編のような味わいですし、「漫画」「Works」などは、他では語られてこなかった、彼女の創作姿勢を知ることができます。 [0回]
2005/11/01 Category : Comics 『ポルノ青春狂走曲』やまだないと ポルノ青春狂走曲2日連続やまだないととか、たぶんあんまり良くない。だから、新ネタ仕入れる根性が無いんだって(ヘタレ)。こちら、短篇集です。やくざ〜な雇われ稼業をしている兄弟を描いた『ペパロニウエスタン』シリーズと、(恐らくやまだないとの担当編集がモデルと思われる)『エロ漫画雑誌のできるまで』シリーズが中心の編纂ですが、個人的には巻頭の(エッロ〜い)『サイボーグ009』がお気に入り。009たちがね、デリヘルやってるんですよ。「改造」は客を絶頂に導くために施されているんです。当方お馴染み悲痛なエロが描かれる一方で、なんだか昭和の匂いがする下町情緒が溢れててね。『Girl Friday』でも思ったことだけど、このひとのまんがって、純文学的な情緒を感じるんだよなぁ。時系列の組み立て方とかね。きちんと小説読んで、映画観てきたタイプのまんが家なんじゃないかしらん。絵柄までがんばって似せている、巻末の『進め!! パイレーツ』も乙。 つづきはこちら [0回]