2005/11/22 Category : Comics 『コーヒーアンドシガレット』やまだないと コーヒーアンドシガレットお金が無い無いと言いつつ、欠かさず足を運ぶはブックオフ。本日の出物、やまだないと『コーヒーアンドシガレット』。ハードカバー、オールカラーの豪華装丁。小説まんがって感じ。エッセイまんがではないしね。コピーは「さみしくなんかない」。本編は、主人公である「彼女」の「男友達」論から始まります。「男の知り合いは何人かいます」「でも」恋人がいなけりゃ知り合いなんて何人いても同じだけどね。「彼女」の好きなことが綴られながら、ページは進みます。カフェ・喫茶店、花を飾る習慣、毎年の海外旅行。そしてその中に、少しずつ、「ひとり」であること、好きになってみたい「誰か」のことについて、言葉が織り込まれていきます。そして締めくくりは、「彼女」が友人と会話している台詞になっています。「恋人でも夫でもないのかもしれない」「でも…」「たったひとり」「わたし以外にわたしのことを見ていてくれる人…」「わたしが好きなもの」「わたしが見たもの 選んだこと」「わたしのことを誰かに証明してくれる人が」「いて欲しいな って…。」さみしくなんかない。好きなもの、自分で選び取ったものが日々の中にあって、毎日は充実している。ただ、それに加えて求めるものもある……。エロいやまだないとも良いけれど、こういう、エロ抜きの「ひたひた」したさみしさがあるやまだないとも好きだな。独り身の女の、何気無いオシャレな日常まんがと言ってしまえばそれまでなんだけど、読んだ後はちょっとゆっくり、周りを眺めながら歩きたくなるまんが。 [1回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword