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紫式子日記

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『フレンチドレッシング』やまだないと


フレンチドレッシング
フレンチドレッシング




「フレンチドレッシング」の「フレンチ」は、たぶん「エロいぞ」という意味だ……と思う。

マリイという女子高生が、作品によって立場・相手を変えながら様々なセックスの在り方を示してみせる短篇集。

この構成は、ちょっと『ミウミウ』に似てるかも。



いちばんキたのは『青空のマリイ』

学園祭の夜、若い男性教師がマリイと屋上で愛し合います。

けれどそれらは全て彼の幻想で、実際は彼がマリイを強姦していたんですね。

最後にマリイは同級生から

「あんな奴のこと忘れちゃお」

と言われますが、マリイは

「忘れないよ

 …忘れてやらないあたし…

 忘れたくないや……

 バカみたいに愛されたこと………」


と青空を見上げて、エンドマークになります。

強姦された女の子にそんなセリフ言わせているまんが、他にあるかなー……と思うと……。

釈然としないながらも納得できる気がしてしまう、やまだないとの妙技が現れている作品かな、と。

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『恋に似ている』やまだないと


恋に似ている
恋に似ている




Mac使っていない時代のないと作品。

彼女の作品ではエロさ少な目の方。

でも「恋って何なんだろう」感「愛ってそういうものなんかなぁ」感はピカイチ。



ずっと夢のように恋していた人よりも「現実に恋してくれる人」を選ぶ『Hide and Seek』、

不倫を解消して同年代の男性との恋が始まる『私の昼と夜』、

そしていとこ同士のノブクニとエミを描く一連の『恋に似ている』シリーズの作品
から成っています。



『いとこ同士』にある

「キョーミは ちょっと 恋に 似てる

 でも ちょっと 恋とは違う

 恋とは ちょっと 違う

 でも ちょっと似てる」


というモノローグが秀逸。

ただここから、「キョーミ」だったはずが、徐々に「独占したい」になっていく、という展開なのですけれどね。

最後、ノブクニとエミは駆け落ちするのですが、そこら辺が明確に言葉で表されていないのが上手い。

決して理想的な幸せのかたちではないのだけれど、読後感はじんわりします。

「どこからが恋なのだろう」という疑問は尽きないのですけれどね・笑。

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『シュガシュガルーン』安野モヨコ


シュガシュガルーン 1 (1)
シュガシュガルーン 1 (1)




安モヨすっげぇ!

なかよしすっげぇ!!

ついでに講談社すっげぇ!!!



魔女っ子モノの少女まんがだからと侮るなかれ。

安野モヨコが培ってきた「恋愛虎の巻」が、ぎゅぎゅっと凝縮されています。



魔界のクイーンを決める勝負をするために、2人の小さな魔女、ショコラとバニラが人間界に降りてくるってハナシなんですけどね。

その勝負っていうのが、男の子をホレさせ、彼らのハート(魔女の目には見える)を結晶化して集める。より多く集めた者が勝者……というものなんです。

もちろん「恋させる」訳ですから、そこには次から次へとドラマが……。

人間界に来るまで「恋愛」というものを知らなかったショコラが、ちょっとずつ恋の歓び・切なさを覚えていく過程が初々しいのです。

恋に素直になれないオトナこそ、このまんがを読むべき。



ストーリーも何気にドラマチックですぞ。

ショコラは自分たちを狙う「オグル」のリーダー、ピエールと惹かれあってしまうのです。

5巻のラストは、天から地上に向かって落ちながら見つめ合う2人に、

「あたしたち/落下速度と/同じ速さで/恋に落ちていく」

というネームが入って「つづく」。

うぅむ、エロい

最近『ナルニア』とか『コンスタンティン』とか、善悪二元論モノばっかだったからこういうのは新鮮ですな。

善、悪、それぞれの「ゆらぎ」を描いた作品って、あっちじゃ『STAR WARS』くらいなんじゃねぇの。


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『マニマニ』宇仁多ゆみ


マニマニ
マニマニ




帯の「浅田弘幸大推薦!!の文字に、呼ばれた。



行き遅れ・シングルマザーなど、いわゆる「イレギュラーな」ライフスタイルを送る女性たちを描いた短篇集。

でも「女性は自立するべき」というようなアジテーションものではなくて、そんな生活の辛さ・楽しさ両方を、ストレートに描いている。

こういう絶妙のさじ加減は、流石FEEL youngですね。



絵も可愛い。

線がサラサラしていないところが、かえって親しみやすさを感じます。

主人公どうしが親戚だったりして、全部の作品がつながってるのも嬉しいですね。

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『のだめカンタービレ』二ノ宮知子




のだめカンタービレ 1〜12巻セット
のだめカンタービレ 1〜12巻セット




ごめんなさい今さら読みました。

講談社のESを書き上げ、締切日の午前中に提出した自分へのご褒美。

27日、まん喫にこもって全巻読破いたしました。

入社させてくれたら買う



評判どおりの好作ですね。ほのぼのしている。

毒とか薄暗さがないんですよね。

こういうまんがは久しぶり。



しょっちゅう笑って、ときどき泣きました。

のだめと千秋先輩の、コミカルだけどさりげなぁ〜く発展していく関係が良い。

いつの間にこんなに仲良くなってたんですか? 気づかなかったんですけど・笑



いちばん好きなのは、千秋先輩が帰省中ののだめの元に行って、後ろからハグするところ。

そしてのだめ父に

「なんばしよっとか!」

と怒鳴られる、っていう……笑。

まんがだなぁと思うし、だからまんがって良いんだなぁと再認識させられる。



知ってる曲が作中に出てくると嬉しくなりますしね。

これはクラシックブームも起こすわ……。



ちなみに今は、千秋真一指揮・R☆Sオーケストラの演奏をBGMにこのエントリ書いてます。




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