2008/12/30 Category : Comics 『やけっぱちのマリア』手塚治虫 やけっぱちのマリア (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)「正しい男女交際」論など、あくまで表層にすぎない! と思う。「オトコノコの中にあるオンナノコ性≒理想のオンナノコ像」って観念が、この物語のキモであり、手塚治虫の重要な側面の一つだと思う。年の瀬ぜんぜん関係なくてごめんなさい。 [0回]PR
2008/12/29 Category : Comics 『アラバスター』手塚治虫 実は読んで1ヶ月くらい経つのだけれど、まったく消化できない……。とりあえず白眉はロックが亜美をレイープするところだと思う。亜美「が」ロック「に」「される」ではない、あくまで。外見は美しいけれど、内面は腐りきった汚物みたいなロック が外見は美とグロテスクの紙一重だけれど、内面は澄みきって美しい亜美 を蹂躙する というのが。美→醜 という攻撃性も、醜→美 という侵犯も同時に描かれている。手塚治虫流の『美学』なんかな。「美醜について本気出して考えてみた」私もいろいろ本気出して考えたい。09年の目標……の、ひとつ。 [0回]
2008/12/25 Category : Comics 『アニキ』たくまる圭 アニキ 1 (1) (ビッグコミックス)アニキ 2 (2) (ビッグコミックス)どうしてそんなに注目されてないんだろう……。そして打ち切り臭がぷんぷんするのは気のせい?親に捨てられた、後ろ向き・引っ込み思案な少女「ゆず」は無口で無表情で厳しいけれど心根は優しい青年「アニキ」の元で暮らすことになる。まず初めに言われた台詞は「自分の居場所は自分で作れ!!」ってこれ、どんだけぶきような光源氏×若紫物語wwwwwwwwww人間(小学生含む)の醜さ・残酷さ・生々しさを描きながらも「アニキ」の不器用な優しさ、少女・ゆずの一生懸命さで読んだ後はほっこり&うるうる。でも最後の1ページはしょうじき要らんかったと思うね。描きたかった気持ちはわかるけど [0回]
2008/12/22 Category : Comics 『もやしもん(7)』石川 雅之 もやしもん 7 限定版 ~nano~彼氏の人と2人して《限定版》を買ってしまったので、ためらいなくおまけを組み立てることができました☆ミナノブロックかわえぇ(*´д`*) しゅみにしようかと思う。7巻は中身も充実していて、改めて「たのしいまんがだなー」と思いました。主役が酒やにおいが独特な食品じゃなくて、毎日使う味噌・醤油だったからかも。あと、石川雅之はいい意味で絵が上手くならないなぁ と思った。 つづきはこちら [0回]
2008/12/16 Category : Comics 『奇人偏屈列伝』荒木 飛呂彦 (著), 鬼窪 浩久 (著) 変人偏屈列伝 (愛蔵版コミックス)原案は荒木先生ですが、作画は鬼窪先生です。ってか鬼窪センセ、荒木センセのアシだったんだ……。えろまんがの人としてしか認識していなかったよ。なので、荒木飛呂彦の世界ィィィ!! を堪能するというよりは、荒木飛呂彦の価値観……どんな人物に興味を持ち、どんな人物に惹かれるか……を知ることができる作品。荒木飛呂彦ってひとは私の中でじゅうぶん奇人偏屈列伝なんだけど(決まった時間帯に仕事をする、原稿を一回も落としたことがない、 いつまでも老けない、ていうかあの発想力と美意識は何!!!)ほんとうの奇人偏屈だったら、この作品に出てくるような過去の奇人偏屈たちに憧れたり、魅力を感じたりしないと思うのね。ってことは、荒木センセって奇人偏屈に憧れつつも体現しちゃったらヤバいってわかっていて作品の中で発散している、つまるところ、やっぱりまともな紳士なのかなぁ、って。 [0回]