2009/06/10 Category : Comics 『海月姫』東村アキコ 海月姫 1 (講談社コミックスキス)絶対好きになっちゃう、とわかっていたので、敢えて避けていた、なんとなく!(←?;)でも、発売から3ヶ月も経ってるのにリブロで平積みになっているのを見て、つい……ウズウズッと……。果たして 面白かった です。東村アキコ先生の偉いところは、自分のオタク性を認めつつ、「オタクですが何か」的な開き直り方をしないところ。オタク受けする要素を隠したり排除したりしない一方で、「ノンケ」の人々にも取っつく余地をしっかり確保できるところ。この作品は、東村先生のそんな特性が遺憾なく発揮された良作ではないかなと。オタク女子には「ちょww これどこの俺wwww」という共感を呼ぶに違いないし、オシャレ女子には「あー、オタクの子ってこんなこと考えるんだ!?」という「気付き」の契機になる……のではないかな、と。というか、渋谷ギャルというかオシャレ女子って、けっこうオタク女子にリンクする部分が多いと思うんですよね。「こだわり」に燃やす執念、エネルギーが半端ないという点において。ギャルの子たちとかある程度「イッちゃう」と、男子の目とか意識からなくなって「究めていく」境地に入ってくと思うんですよね。その「なりふりかまわなさ」ってオタク女子と紙一重だと思う。『CanCam』系から発した過剰な「モテ」志向は、その反動なんじゃないかと思っているのですけれども。あとオタクの子はオシャレに目覚めると、すごく花開くんですよ。「究める」のは慣れてるから。(笑)話自体は、オタクの主人公が、リア充男子に恋されてしまうみたいな望まれないシンデレラ・ストーリー(笑)。抱腹絶倒ギャグの応酬で、この先も目が離せないと思います。 [0回]PR
2009/06/09 Category : Comics 『テガミバチ』浅田弘幸 テガミバチ 7 (ジャンプコミックス)浅田センセーは前作『I'll』がすっごく好きで、自分の中で『I'll』を壊したくなくって、『テガミバチ』は手を出さないでいたんですよ、実は。でも気付いたら6巻とかまで出てるし(笑)なんかアニメ化決定したらしいし(笑)さすがにファンを自称している/いた以上、読まなきゃかなと(笑)世界観は全然違う。『I'll』は日本の高校生たちが主人公だった。今度はファンタジーだ。そして少年だ。(なんか、人類ですらないらしい。)だけど、私の好きだった浅田センセーが、変わらずそこにいた。ギャグのセンスとタイミングがゼツミョーで、「泣ける」話が実はとてもとても上手くて、暑苦しいほど情熱家なのに、絵のタッチがスマートだからあまりそれを感じさせない。クロムハーツのアクセサリーみたいな、クールにアレンジされたゴシックの意匠。「あー、相変わらずカッコいいセンセーだなー」と、懐かしく思った。毒のないストーリー。主人公の少年が、世界を覆う闇を、意志の光で切り開いていく。「相棒」の少女は、なんだこりゃ。浅田センセー、こんなわかりやすい萌えキャラ描く人じゃなかったでショ(笑)でもかわいい。フィギュアも出てるらしいし(笑)集英社ソリッドセレクション10 テガミバチ ニッチ (1/8スケールPVC塗装済み完成品)ただこれ、アレなのよね。世界観とか、「こころ」をエネルギー化するところとか、私の中で安野モヨコ先生『シュガシュガルーン』と丸かぶりなのよねwwwwwシュガシュガルーン 8 特装版 (プレミアムKC) [1回]
2009/05/31 Category : Comics ◆◆◆青目黒先生情報まとめサイト「青目黒@wiki」作りました◆◆◆ 作りました↓★「青目黒 @ wiki」とりあえず作りはしたものの、現在は青目黒先生の作品が掲載されていたことが私の方で確認できた号を並べてあるだけ……といった状況です。持っていた掲載誌はすべて処分してしまったため(・・・)、掲載作品のタイトル・題名は不明なものがほとんどです。そこで、この記事をご覧の方々にお願いがあります。お手持ちの『if』『Sweet』ほか、青目黒先生の作品が掲載されている雑誌についての情報をお寄せください。教えていただきたい情報は以下のようなものです。 ○雑誌名 ○何年何月号か ○青目黒先生の作品タイトル ○登場人物の名前、あらすじ ○続編があれば、続編タイトル(わかる範囲で) ○何かの続編であれば、元作品のタイトル(わかる範囲で)情報をお持ちの方は、お手数ですが、★「青目黒@wiki用掲示板」の【掲載情報スレ】にご投稿いただけますと幸いです。あるいはwikiを直接編集してくださっても構いません。(wikiの編集方法も、ページに掲載してあります)青目黒先生のことをもっと知りたい、という方々のためにも、何卒ご協力をよろしくお願いいたします。ロクロイチ先生に関しても、知る限りの作品情報は載せてあります。ロクロイチ先生の情報がほしいという方にも、ご覧いただけたらと思います。 [9回]
2009/05/30 Category : Comics 『家族生活』やまだないと 家族生活ラスト1話が描かれていない「未完の大作」。KAWADE夢ムックでむりくり1/2縮小して掲載したりしてたけど、このたび単行本化されましたパチパチパチパチ。ラスト1話は今回も描かれないまま。ただ、やまだないとと親交がある(?)4人の映画監督によって最終話の「脚本」が書かれ、掲載されています。松尾スズキ版は、ちょっと円く収まりすぎてると思ったけど、泣きました。しかも1回目も、2回目に読み返したときも。やまだないと (KAWADE夢ムック) [0回]
2009/05/29 Category : Comics 『夕方のおともだち』山本直樹 夕方のおともだち (CUE COMICS)「エロけりゃなんでもアリ☆」と笑っていた森山塔は、いつからこんなしんみりとするいいエロ話を描くようになったのだろう……。やはり読み返してしまうのは表題作『夕方のおともだち』。山本直樹の他の作品にはちょっとない、ハードSMのおはなし。モノクロだけれど、美しい丹色の夕空が見えるような読後感。『学校』Var.3も掲載。Var.1から左右対称のコマ割りが特徴のこの作品、「学校ってなんとなく左右対称って感じだから」。今回は左右対称が見開き単位に及ぶ変更があったらしいので、前のものと比べると面白そう。嬉しいあとがきと、12,000字インタビューはやはり読み応えがある。 [1回]