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紫式子日記

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『海月姫』東村アキコ



絶対好きになっちゃう、とわかっていたので、
敢えて避けていた、なんとなく!(←?;)

でも、発売から3ヶ月も経ってるのにリブロで
平積みになっているのを見て、つい……ウズウズッと……。

果たして 面白かった です。

東村アキコ先生の偉いところは、自分のオタク性を認めつつ、
「オタクですが何か」的な開き直り方をしないところ。
オタク受けする要素を隠したり排除したりしない一方で、
「ノンケ」の人々にも取っつく余地をしっかり確保できるところ。

この作品は、東村先生のそんな特性が遺憾なく発揮された良作ではないかなと。
オタク女子には「ちょww これどこの俺wwww」という共感を呼ぶに違いないし、
オシャレ女子には「あー、オタクの子ってこんなこと考えるんだ!?」という
「気付き」の契機になる……のではないかな、と。



というか、渋谷ギャルというかオシャレ女子って、
けっこうオタク女子にリンクする部分が多いと思うんですよね。
「こだわり」に燃やす執念、エネルギーが半端ないという点において。

ギャルの子たちとかある程度「イッちゃう」と、男子の目とか
意識からなくなって「究めていく」境地に入ってくと思うんですよね。
その「なりふりかまわなさ」ってオタク女子と紙一重だと思う。
『CanCam』系から発した過剰な「モテ」志向は、
その反動なんじゃないかと思っているのですけれども。

あとオタクの子はオシャレに目覚めると、すごく花開くんですよ。
「究める」のは慣れてるから。(笑)



話自体は、オタクの主人公が、リア充男子に恋されてしまうみたいな
望まれないシンデレラ・ストーリー(笑)。
抱腹絶倒ギャグの応酬で、この先も目が離せないと思います。

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