2008/12/20 Category : Books 『ゆで卵』辺見庸 ゆで卵 (角川文庫)「あの」辺見先生が書いた官能小説、なんて言われたら読まざるをえないじゃありませんか。薄暗くて、かさかさ乾いていて、だけれど「奥の方」にじとじとと生臭い官能性、エロス(生)のにおいがする。この感覚、覚えがあるなぁと思ったら、私が書いてみたいと思い続けている文章だった。やはり辺見先生には悔しい思いをさせられるなぁ。 [1回]PR
2008/12/14 Category : Books 幸田文『木』とNHK『ブラタモリ』 ナウシカも少し 木 (新潮文庫)一寸ご無沙汰を致しましたが、意外と元気です。幸田文の『木』を読了したはいいものの、スバラシキことbeyond my descriptionで、文章に起こせずにおりました。なんというか、幸田文の文章を読んだあとで手ずからことばを綴る愚かしさよ、なんて思ってしまう。まぁぶっちゃけ書かんくてもいーか、と思ったりも。私の中の『木』は、私だけのものだし。それでも気が変わってここに書くのは、 つづきはこちら [0回]
2008/11/27 Category : Books 『おとうと』幸田文 ★おとうと (新潮文庫)姉弟の二人きょうだい。前半は、「あー、お姉ちゃんのいる弟ってこう育つよねー」ってうなずいてしまうリアルな日常。弟がいる「姉」ポジションの友達に貸そうかな、なんて思い始めたところで、弟の肺炎が発覚する。振り返ると、全編が「死」に彩られている。かさかさしていて白い。「ホラホラ、これが僕の骨だ」的な乾度。(「湿度」じゃない。「寒度」であって「温度」ではなく。)かつかつと、乾いた骨のぶつかりあう音がする。看病する主人公の耳には、その音がまとわりついている。その音をBGMに、克明になっていく父の想い、継母の想い。「気付いてしまう」「見えてしまう」不幸。そんなものを感じる、幸田文の作品には。淡々とした緻密な表現、それがかえって哀切さを感じさせる。『おとうと』は題材が題材なだけに、なおさら。つぎは『木』を読みます。 つづきはこちら [0回]
2008/11/14 Category : Books キャス・キッドソンの手帳 目撃情報 オンラインMark's「graphia」では売り切っちゃったみたいですけど、実はけっこう意外と、ふつうにお店で見かけます……。いま住んでるの名古屋なのですが、10日(月)の段階で ○ リブロ 名古屋パルコ店 ○ ヴィレッジヴァンガード 栄中央店で見ました。5冊ずつくらい積んであったかな。ビレバンは店舗によって仕入れてる品が違うのでアテになりませんが(本山店、EAST店にはなかった)オサレカルチャー、乙女カルチャーを掲げている書店・雑貨店では扱っていたりするんじゃあないでしょうか。Webでも買えます↓ 円高の今がチャンス!(笑)Cath Kidston 2009 Engagement Calendar [0回]
2008/10/29 Category : Books 『365日たまごかけごはんの本―世界最速スローフード』 ★商品ページ → 365日たまごかけごはんの本―世界最速スローフード227番「何もしたくない時のT.K.G.」を作ってみました。 ○ 生玉子 ○ 納豆 ○ なめたけ茶漬け ○ 納豆のたれ ○ ちぎった海苔美味かったです。美味かった、んですけれど、これだけのコンテンツで1冊本が出来、それがビレバンでトップセールスを張っていることを思うと、やはり21世紀、なんでもアリのカオスな世紀だと思いを馳せざるをえない。 [0回]