2007/09/09 Category : Books 『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏』中公新書 西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)私にしては珍しく、新書を新書で買った……ブクオフで、じゃなくてね。私の中では今年度最高ヒットかな?これはまじ素晴らしい本です。まず、新書という媒体の性質をわかっている。初心者にもわかりやすく、かつ、情報量がいい塩梅で好奇心を満たしてくれる。「クラシック好きだけどバッハしか聴かな~い 世界史もよっくわっかんな~い( ・∀・)アヒャ」みたいな私レベルのクラシック好き?に丁度よかったです。そして「音楽史」だけを追うのではなく、当時の世相・思想と絡めて論じられている。バッハなどに見られる、神だけを信じていればよかった時代の単一主題。「個」が重視されるようになったロマン派の時代は主旋律のみが目立つ形式。進歩史観に基づく、ベートーヴェンらのクライマックスが盛り上がる形式。進歩史観が敗れた後の、竜頭蛇尾な『ツァラトゥストゥラはかく語りき』形式。。。等々。市民社会が始まった時代から、音楽は消費物だった、とかね。「今の若いもんは!!!」とか無知な怒りを抱いていた自分がハズカシイ。筆者の先生は、「西洋音楽史概論」みたいな通史の授業を受け持っていたらしいですね。それで専門以外の時代の音楽についても勉強し、受け持たなくなった今、その通史の感覚を忘れないうちに書いておこう、と記したのがこの本だったらしいです。うちの教授陣にも学ばせたいわ、この姿勢。概論の授業で専門分野だけ深く狭く喋りやがって!!!これはホント、良書です。読みながら、実際の曲を聴いて確認したくなります。 [0回]PR
2007/09/09 Category : Books 『ゲイ能人勝手にカミングアウト―ゲイの有名人総ざらえ』 ゲイ能人勝手にカミングアウト―ゲイの有名人総ざらえビレバンでつい、出来心から立ち読みしてしまったのだが、ソースがどこなのか明記してほしい。。。ライターの身元も不明。「あの人……らしいよ」レベルのネタ本。出版社もよくこの企画Goサイン出したな。 [0回]
2007/09/09 Category : Books 雑誌『hon-nin vol.04』 hon-nin vol.04しょこたんの漫画が載ってたから立ち読み。なんや知らんが原作付きらしい。しょこたんの好きそな「ちょいエロ・ちょいグロ」ですた。本当に怖いホラー漫画っていうよりホラーの絵柄を借りたホラー(風)漫画って感じ。『エピルちゃん』のノリを思い出した。しかし、、、この人ってガチでそれなりの画力あるからスゲーよな。最近はフォトショも使いこなせるようになったらしい。時東ぁみはオタクに媚びた企画としてあの在り様なのだろうが、しょこたんは素でオタクがアイドルをやっておるので凄まじい。日本国民が「アキバ」「メイド」などオタク文化に興味を持ち始めたときに現れ、「オタク文化の一部」として脚光を浴びはじめたがいまやすっかり「しょこたん」としてキャラが立っておる。まさに時代が求め時代に愛されたあいどる。しょこたんの名は平成史に刻まれるであろう つづきはこちら [0回]
2007/09/05 Category : Books 『美輪明宏という生き方』 美輪明宏という生き方 (寺子屋ブックス)移転1発目のエントリー。どきどき。あんまり話題に上ることのない本ですが、美輪様による「正典」ではないからですかね??確かに雑誌掲載コラムの再録があったり、それゆえ筆者によって長短あったりして本として全体のバランスがとれていないというのは否めません。ですが、宗教史・異性装・文化史など、アカデミックかつ多角的に「美輪明宏という事象」が分析されている文章もあり、それらの手法・方法論は美輪様に限らずいろんな現代文化の分析に応用できるんじゃないかなぁ、と。まぁもちろんこれを森村泰昌研究に役立てようとしているのは、言うまでもない。あ、今オニアツい野ばらちゃんのエッセイも載ってましてよwww [0回]
2007/08/31 Category : Books 『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セットすっごい今更なんだけど、みんなが薦めるから読んでみた。面白すぎて2日で読破でけた。自分でもびびった(。∀゜)これ、ソースも当たらなきゃだけど、いろいろタメになるねー。フリーメイソンとか、日本に住んでるとあんま馴染みないし。『アイズ・ワイド・シャット』とか、最近の風俗を取り入れてるのもいいですね。キリスト教、あるいは歴史の呪縛から自由になれた気がします。しかし何だってミステリはどーでもいいロマンスが出てくるかね。それも含めて、下巻はややダレた印象。なんとなーく「読めちゃった」し……。エンディングも大団円すぎてなんか歯ごたえがないですにゃん。 [0回]