忍者ブログ

紫式子日記

Home > ブログ > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

映画『ラマン』やまだないと原作・廣木隆一監督



存在は知ってたんだけど、
実物初めて見たので衝動買い。

よかったです。
まんが原作じゃなくて、
本当に映画のために作られた
ストーリーに見えた。

元々やまだないとは
映画(単館系)っぽいまんが
描くひとだけどね。

ちゃんとその雰囲気が活かされた、
静かで淡々とした、だけど確実に
大きな波にさらわれていくような
映画でした。

演技指導が徹底して
なかったのがイマイチ。

安藤希さんて初めて知ったんだけど、
栗山千明から仰々しさを
抜いた感じで、きれいな方ですねぇ。

あと大杉漣がオイシイとこ
持ってきすぎだった。笑

拍手[1回]

PR

『しょこたんぶろぐ貪欲デイズ』中川翔子



実は発売日に買ってました・・・(;・ω・)

しょこたんいいですよね。
好きです。
暇なときは「しょこたんぶろぐ」
読みまくってます。

最近はめっきり
金づる扱いされてる気が
しなくもないですが、
やっぱり魅力あります。

時代に愛され、時代が求めた
アイドルだと思う。
ブログ移転されたヤプログは
ざまーみろm9(^д^)なのです。

オタクであることも親近感?
沸くのだけれど、お父様を
亡くしていることによる
独特の生き急ぐような死生観
が、なんか放っておけない
気分になる。

まぁ、で、書籍版。
面白かったです。

元のブログ記事だけでなく、
かなーりいろいろ書き(描き)足されていて、
リアルタイムで読んでいても
楽しめるようになっています。

案の定ライブでお父様の
歌を歌ったくだりは、
読み返して泣けた(´;ω;`)

あとやっぱ圧巻は、巻末の
マンガでしょうかね・笑。

なんで水木しげるとかカイジとか、
楳図かずおとかこんなにタッチ似せて
描けるんだ・・・。
アイドル版田中圭一になりたいのか?;

「脳みその中、全部つめこんだ!」
という言葉の通り、
しょこたんの価値観や世界観、
好きなもの日々の生活、
すべてが見られる1冊。

「しょこたんってどんな奴?」
っていうお父さんも、
パラパラ読みすれば
なんとなくわかるかも。
いや、もっとわからなくなるかwwww

拍手[0回]

『いくつもの週末』江國香織



現存する女性作家の中で、
唯一評価できる作品を書く人

・・・なんて思っている。

その江國香織が、自身の結婚生活
つづったエッセイ集。

あんまりこの人にはそーいう
「私生活を切り売り」
みたいなことは
してほしくねーなぁ
なんて思っていたんだが、
けっきょく面白かった。

本当に、こういう人なんだな、というか。

彼女の作品に出てくるような、
物静かな生活をしていて、
だけれど激情的な女性たち。

男兄弟がいない家庭で育ち、
家の中に男性がいるゆえの
トラブルに対処しきれず。

旦那さんも江國香織と
結婚するだけのことはある人で、
表面的には静かに、
けれどすごく彼女に手を焼いて、
彼女を心配して気遣っている様子が
垣間見れます。

しかし、夫婦ってやっぱり
けったいなものだなぁ、と思う。
けったいだけど、どうして現代人は
その制度を放棄しないのかが、
少し納得いく気がするエッセイ集。

拍手[0回]

『豊饒の海 四部作』三島由紀夫

春の雪 奔馬 (新潮文庫―豊饒の海) 暁の寺 天人五衰

あああ読んじゃいました。
お疲れ様です。

内容凹むのに文章読みやすいから
サラサラ読んで、んですぐ凹む。

三島由紀夫の作品て、たぶんどれも
その美意識やら文章の格調やらを
確認できると思うんだけど、
これは格別。

 

やっぱ遺作だよな。
本人も書くのしんどかったと思うし、
読者もそれなりの
覚悟をして挑まなきゃいかん。

「名作が読みやすい訳はない」
なんて知性ファシストの
言い分だと思ってたけど、
確かにそうなのかも。

ああいう自意識過剰な
死に方をした人だけに、
内容も相当そんな感じではあります。
「こういう人なら 死んじまうわな~」 って感じ。

「あまりにも文学的な中二病」
なんて言い方しましたが、
本読みの友達に同意してもらい、
自信を持ちました。

大正時代~戦後を描いた
大河ドラマともなっているので、
それぞれの時代に対して
三島が抱いていたイメージなんかも窺えます。

「うーん、やっぱり昭和と共に
 喪われて仕方ない感性だったんだな」
なんてことも思います。 美意識に関しても、思想・理想に関してもね。

拍手[0回]

ゴス展 於横浜美術館



横浜美術館Webページ

「ゴス、それは
 過激なイノセンス。」


を旗印に、今日的なゴスの作品を集めた展覧会。

ぱっとイメージされるのは「ゴスロリ」でしょうが、
耽美さ・不吉なイメージなどを中心にした、
いわゆる「Goth」です。

どの作品にも共通してみられるのは、
強迫観念性・切羽つまった感・必死さ・生きづらさ。

一緒に行った友達(比較的常識人)が
「見てて痛々しいんだよね。
 どうしてこうなっちゃうんだろう」

なんて言っていたんですが、うーん、
「生きづらさ」「日常生活との違和感」としか答えられない。

そんな中、文字通り「輝いていた」のは
性転換を遂げた過程をセルフポートレイトで記録した
「ピュ~ぴる」さんの作品。

内向的で、虐待を受けていた様子(事実なのかな?)を再現した
「少年」時代の作品から、花々や色彩をまとった「少女」へ。
そして最後に、
「自分は一生着られないと思っていた」
純白のウェディングドレスが展示されています。
それを着たマネキンは、今まで自分を蹂躙してきた
大人たちや社会、「一般常識」を見返すように、
血のしたたる中指を立てています。

ゴステイストが好きな方だけでなく、
「なぜこんなカルチャーが……?」
と疑問に思われている方にも、
一見の価値がありそうな展示。

拍手[0回]

PAGE TOP