2008/02/01 Category : Books 『いくつもの週末』江國香織 いくつもの週末 (集英社文庫)現存する女性作家の中で、唯一評価できる作品を書く人・・・なんて思っている。その江國香織が、自身の結婚生活をつづったエッセイ集。あんまりこの人にはそーいう「私生活を切り売り」みたいなことはしてほしくねーなぁなんて思っていたんだが、けっきょく面白かった。本当に、こういう人なんだな、というか。彼女の作品に出てくるような、物静かな生活をしていて、だけれど激情的な女性たち。男兄弟がいない家庭で育ち、家の中に男性がいるゆえのトラブルに対処しきれず。旦那さんも江國香織と結婚するだけのことはある人で、表面的には静かに、けれどすごく彼女に手を焼いて、彼女を心配して気遣っている様子が垣間見れます。しかし、夫婦ってやっぱりけったいなものだなぁ、と思う。けったいだけど、どうして現代人はその制度を放棄しないのかが、少し納得いく気がするエッセイ集。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword