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紫式子日記

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『豊饒の海 四部作』三島由紀夫

春の雪 奔馬 (新潮文庫―豊饒の海) 暁の寺 天人五衰

あああ読んじゃいました。
お疲れ様です。

内容凹むのに文章読みやすいから
サラサラ読んで、んですぐ凹む。

三島由紀夫の作品て、たぶんどれも
その美意識やら文章の格調やらを
確認できると思うんだけど、
これは格別。

 

やっぱ遺作だよな。
本人も書くのしんどかったと思うし、
読者もそれなりの
覚悟をして挑まなきゃいかん。

「名作が読みやすい訳はない」
なんて知性ファシストの
言い分だと思ってたけど、
確かにそうなのかも。

ああいう自意識過剰な
死に方をした人だけに、
内容も相当そんな感じではあります。
「こういう人なら 死んじまうわな~」 って感じ。

「あまりにも文学的な中二病」
なんて言い方しましたが、
本読みの友達に同意してもらい、
自信を持ちました。

大正時代~戦後を描いた
大河ドラマともなっているので、
それぞれの時代に対して
三島が抱いていたイメージなんかも窺えます。

「うーん、やっぱり昭和と共に
 喪われて仕方ない感性だったんだな」
なんてことも思います。 美意識に関しても、思想・理想に関してもね。

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