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紫式子日記

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『ニヒリズム』及川光博


ニヒリズム Greatest
ニヒリズム Greatest




ミッチー(当時・王子)が

「綺麗になりたいのなら裸を見せてごらん」

とか

「美意識を高めなさい」

とか耳元で囁いてくれます(「理想論'99」)。

幸せですね。



いえ大事なのはそんなことではなくって、ミッチーが本当に頭が良いのだということです。

詩がね、文学です。

椎名林檎といいとこ勝負。

もどかしい、愛憎と言うほどではないにせよ、恋につきもののアンビバレントな感情をことばに表すのがとてもお上手。



「別れる気なんてないくせに いつも不安だけ集めて

 いたずらに ぶつけあう ダメな恋人さ」
(「フィアンセになりたい」)ですとか、



「どうして 僕は最後まで君を

 愛しきれずに 憎みきれずに いたのだろう」
(「展望デッキ −夜間飛行−」)ですとか。



あと、7年前のアルバムとは思えないほどメロディが瑞々しい。

ディスコ調だったり、バラードだったりと、決して新ジャンルを確立した訳ではないけれど、耐久性のある楽曲とでも言いますか……古びないメロディをよくぞ選んでいるな、と脱帽です。

《○○系》などのカテゴリで括られない、あくまで《ミッチー》であることの強さ、みたいなものも感じますね。

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『人形草子あやつり左近』写楽麿・小畑健


人形草紙あやつり左近
人形草紙あやつり左近




今や『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』でその名を轟かす小畑健の出世作。

ブックオフで見つけてノスタルジーに浸っちゃいましたよ〜。



小畑氏の絵は、今と比べると少々荒く、歳月を感じます・笑。

しかし壮麗さは当時からキッチリ確立されている。

特にコレは和モノまんがですからね。

細かい模様とか、小畑氏の技が冴える、冴える!

そうそう、『女王蜂』に過剰反応したのは、これを読んだ直後だったからかもしれません。。。

何たって左近ちゃんが美形なのー

あ、私の「黒髪・ツリ目・お人形顔男子コンプレックス」はこのまんがで形成されたのかもしれない、今思うと。



ストーリーは半分憶えていたりいなかったり、『金田一少年の事件簿』と混ざっているところもあったりなかったり。

ヒトの記憶っていかがわしいものですね。

トリックは、少々乱暴な気がするものもありますが、少年まんがとしては充分なレベルかと。

ってか私そもそもミステリを積極的に読む人じゃないしな。

シャーロック・ホームズだけはホームズのキャラクターが好きで、全集全部読んだけど、少年探偵団は意欲が湧かなかった。

うん、やっぱ主人公で選んでるんだな。




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女王蜂






そういえば女王蜂、そういば栗山千明。

ご覧になりましたか皆さん。

私的には、栗山千明と及川光博が出てたってだけで十分です。

横溝ファン・金田一ファンがどう思うかは、知らん。 ←・・・;



しかし栗山千明ってのは稀有な女優ですね、と思う。

キレた役しか出来ない、けどキレた役は彼女にしかできない、みたいな。

「純文学的」なルックスじゃない? たぶん髪型もあると思うけど。

アメリカナイズされた視点から憧れる「日本的なるもの」を体現している、ポストモダン的「和」女優なんだと思います。

『キルビル』にも出てたってのは象徴的な気がする。

とりあえず、『奇子』が映像化されたら、演るのは彼女なんだろう。



そしてミッチー、やっぱりいいなぁ。

今、日本でいちばん気障が似合う男。w

そして今、日本で唯一白タキシードを着ることが許される男。www

ってのは冗談にしても、やっぱこういう耽美的な世界は十八番だよねぇ。

彼ホンモノの文学青年だしなぁ。

オフィシャルサイトのインタビューも、ミッチーがいちばん実のあること言ってたような(贔屓目)。

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『ミウミウ』やまだないと


ミウミウ
ミウミウ




やまだないとはエロい。

ということが、とくとわかる一作。



15の短編から成り、ほとんどがミウミウと呼ばれる黄緑の髪の女の子を主役としています。

ただこのミウミウ、統一されたひとつのパーソナリティを持ったキャラクターではなく、エピソードごとに設定が変わります……使い主によって、付与される人格が変幻自在なダッチワイフのように。



ひとつひとつの物語は、どこか幼稚で無邪気で、かなり成人まんが的。

文字通りヤマ無しオチ無しイミ無しの、頭悪ぅい系のエロまんがを想像していただければよろしい。

ミウミウが好きな女の子のことを考えたらペニスが生えてきちゃったりとか、

小学校のクラスに素っ裸で成人女性のミウミウが転校してきたりとか。

宇宙人が地球人の女の子をぶら下げて身体検査したり、

ピクニックをしていた先生と子どもたちが熊の着ぐるみを着たミウミウちゃんに襲われ、先生は「食べられ」ちゃったり。



しかし一般の成人まんがと『ミウミウ』が決定的に違うのは、「オヤジの目を持った女性」としてのやまだないとがこれを描いているという点。

この辺は『Girl Friday』の巻末対談からの受け売りですが……。

この人のまんがって、なんかどっかSMぽいところがあるんですよ。

SMっていうといろいろ定義が広いけど、嗜虐性があるっていうか。

「お尻ペンペン」は『Girl Friday』でも大切なモチーフだったし、『ミウミウ』にも出てくるし。

お中元で、ボンデージルックの女の子が届けられる話とかもあってね。

で、基本的に「男目線」のまんがなので、フォーカスはずっと、喘ぐ女の子たちに合わせられているんです。

それが、なんだかね。

やまだないとの、自虐行為の一環みたいに見えてくるんですよ。

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尋ね曲


ダイハツESSEのCMに使われている、

『情熱の花』のフランス語バージョン

が入っているCDがほしい。

あの、黒木瞳が銭湯から出てくるCMね。



ちょこっと調べて、

カテリーナ・ヴァレンテ(Caterina Valente)

っていうドイツ人歌手が

『情熱の花』のフランス語バージョン(=原曲)

を歌っていた



というのがわかったんだけれども、

CMで使われているアレンジのバージョンが、ほしい。

果たしてアレはオリジナル・バージョンなのかな?

なんか今っぽいアレンジじゃんね。



求ム、情報!





あと、今日店頭で見てほしくなったCD、

『That's Euro Trance』

ってやつ。

別にトランスが好きって訳じゃないんだけれど、

1曲目から「恋はみずいろ」とかで。

上品な曲をデジタルにアレンジしてあるのって、大好き。

Amazonにまだ出てないぽくて、URLとか貼れないんだけど。

藤色っていうか、淡い紫基調で、金髪のおねーちゃんが踊り狂ってるジャケットです。

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