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紫式子日記

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『シュガシュガルーン』安野モヨコ


シュガシュガルーン 1 (1)
シュガシュガルーン 1 (1)




安モヨすっげぇ!

なかよしすっげぇ!!

ついでに講談社すっげぇ!!!



魔女っ子モノの少女まんがだからと侮るなかれ。

安野モヨコが培ってきた「恋愛虎の巻」が、ぎゅぎゅっと凝縮されています。



魔界のクイーンを決める勝負をするために、2人の小さな魔女、ショコラとバニラが人間界に降りてくるってハナシなんですけどね。

その勝負っていうのが、男の子をホレさせ、彼らのハート(魔女の目には見える)を結晶化して集める。より多く集めた者が勝者……というものなんです。

もちろん「恋させる」訳ですから、そこには次から次へとドラマが……。

人間界に来るまで「恋愛」というものを知らなかったショコラが、ちょっとずつ恋の歓び・切なさを覚えていく過程が初々しいのです。

恋に素直になれないオトナこそ、このまんがを読むべき。



ストーリーも何気にドラマチックですぞ。

ショコラは自分たちを狙う「オグル」のリーダー、ピエールと惹かれあってしまうのです。

5巻のラストは、天から地上に向かって落ちながら見つめ合う2人に、

「あたしたち/落下速度と/同じ速さで/恋に落ちていく」

というネームが入って「つづく」。

うぅむ、エロい

最近『ナルニア』とか『コンスタンティン』とか、善悪二元論モノばっかだったからこういうのは新鮮ですな。

善、悪、それぞれの「ゆらぎ」を描いた作品って、あっちじゃ『STAR WARS』くらいなんじゃねぇの。


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『パイレーツ・オブ・カリビアン』


パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション




『?』来る前に観たかったんですよねぇ。

良かった、観られて♡



OPからジョニーに心奪われていました。

あほカッコいいってジャンルを、彼のために作りたいよね。

トヨエツなんかも、たぶんこのカテゴリに含まれます。

ちなみにオダギリジョーやスガシカオなんかは「えろカッコいい」です。参考までに。



ストーリーも、エンターテイメント映画としては充分だったし。

おとぎ話要素もちょっと強めだけど、「呪われた海賊たち」が妙にホラーだったので、ヨシ(基準は「気分」です)。

っていうか、ジョニーの演技が全ての欠点を補って余りあるのよね。



そう……ジョニー・デップって男は本当にすごいですねぇ。


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『ロンパースルーム』安野モヨコ対談集


安野モヨコ対談集 ロンパースルーム
安野モヨコ対談集 ロンパースルーム




及川光博が出てるから、ずっと気になっていた本ではあったんですけどね。

安野モヨコもすっげぇじゃん!? ってわかってきたので、買ってみました。



メンツがすごい。

日暮愛葉、及川光博、ローリー、市川実和子、小日向しえ、大槻ケンヂ、よしもとばなな、寺田克也、庵野秀明、井上三太、奈良美智



内容も濃い。

特に熱いなーって思えたのは、寺田克也氏との対談です。

絵を描く人間なら

「そう、そうなんだよねっっ!!」

って思える、自己研磨・自己鍛錬の話。



これ以外にも、安野モヨコの目指すところ・振り返って思うこと等々、かなーり、内面バクロしちゃってます♪

(笑)マークが多くて、

「あぁ、楽しんで喋ってるなぁ」

ってのも感じられる。

そのフンイキだけでも読んでいて幸せになる。



阿川佐和子『この人に会いたい』シリーズとは、また違った意味で面白い対談集。

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『コンスタンティン』


コンスタンティン
コンスタンティン





『ナルニア国』で白い魔女を演じていたティルダ・スウィントンが目当て。



映画自体は、可もなく不可もなくといった印象。

嫌いじゃないけど、自分内「好きな映画ランキング」には入らない。

友だちにあらすじを説明したら

「それ電撃文庫じゃん?」

って言われた(゜д゜)

確かにSFXがあったから映画として成り立っているようなものの、話だけで魅せられる映画じゃないかもしれない。

戦闘シーンも、登場人物の強さも「ワルさ」も、いろいろと中途半端。

ロマンスも……あれはむしろ不要だったんじゃないか……。

SFXだって、群を抜いて凄い訳じゃないしね。

あと、編集。前半が冗長で、飽きそうになった。。



と言いつつ、天国/地獄をロコツにモチーフにしてる度胸とか、面白くなかった訳ではない。

徹底的にダメだったということもないので、コメントも自ずと中途半端になります。。。



ちなみにティルダ・スウィントンは大天使ガブリエル役。

中性的なルックスが、霊的な存在にピッタリでしたね。

しかし役どころがなんとも言えずハンパ。

最初のスーツ姿だけで終わった方が良かったんじゃないの。

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『空は、今日も、青いか?』石田衣良


空は、今日も、青いか?
空は、今日も、青いか?




なんだか石田衣良ばっかり読んでいる女だなぁと思われそうですが、決してそんなことはないんですよ。

この間読んだ『娼年』が私の石田衣良初体験。

まだまだ3冊目です、世の石田衣良ファンの皆さまにはとてもとても敵いません。



石田衣良の初エッセイ集。

R25での連載エッセイ『空は、今日も、青いか?』や、日経の夕刊での連載コラムなどを集めてあります。



率直に言って、これは、良い。

石田衣良のさらさらした文体は、そういえばエッセイ向きです。

そして彼の持ち味である優しさが、ダイレクトに読者に向けられている。

女性向け雑誌での掲載作品から成るパート?なんか、

「本当にこの人、女性を愛してくれているんだなぁ」

と痛み入ります。

口説かれてる気分になります。まじで。



他にも、独自の視点からの経済・政治に関する考察や、文化観もうかがい知れて興味深いところ。

もちろん、私生活の片鱗なんかも見えたりして。

これがあるからエッセイ読むのは楽しいのだ。

ってか既婚・子持ちだったんですね! 所帯染みてないよなー



これは買いです、買い

ここまで人に薦めたくなる本は、久しぶりだ。

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