2006/09/23 Category : Movies 『花よりもなほ』 花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産)『誰も知らない』とコレとで、是枝監督2本立て。この監督もうちのOBらしいですね。世の中OBだらけ。『誰も知らない』はBGMも台詞も少なめなんだけど、こちらは調子のよいBGM、落語のような軽快な脚本が特徴。私はこういう方が好み。OPのタイトルが水彩画みたいに浮き上がってくる効果、そこからして好みだった。台詞回しの時代考証とか、「江戸時代にその単語、そーいう意味で使ってたの?」ってところはありますが、コメディ性を活かしているということでよしとしよう。キャスティングの妙が凄い。これ、主役に岡田くんを持ってきたってのが、正解だと思うけど不思議。キャラクター設定だけ挙げれば、他の若手俳優でもいい気がする。むしろ、「そこで岡田くん!?」とすら思う。けれど、実際話を観ると、宗左の弱さ・優しさ・(武士のものではない、男としての)強さに、岡田くんはピッタリはまっている。うぅん、不思議。宮沢りえのおさえはザ・はまり役! って感じでしたね。着物の子連れ未亡人だなんて。この他、脇役もゴーカ。特に『誰も知らない』と並べて観ると、キム兄&寺島進の厚みが冴えます。最近寺島進好き。なんでだろそして、話がいい。とんちの利いた人情もの・ラブコメ込みといったところで、まぁ『お江戸でござる』って言ったらアレだけど。本筋である宗左のストーリーは胸温まって腑に落ちるものだし、おさえの亡夫のエピソードも、彼女自身ではなく息子の進之助を通してわかっていく分、痛ましい。うん、コメディタッチだけど、いい話ですよ。宗左の出身が私の地元だったのがちょっとうれしい。 [0回]PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword